水産科学館の概要

水産科学館の前身である水産博物館は1958年(昭和33年)7月に、北海道大学水産学部の附属施設として開館し、1964年(昭和39年)に水産資料館に名称を改めた。2007年(平成19年)4月に北海道大学総合博物館の分館に位置づけられ、名称は水産科学館となった。

水産科学館には23万点を超える魚類液浸標本、ニタリクジラの全身骨格標本、トドやセイウチなどの海獣類やエトピリカやウミスズメなどの海鳥類のはく製標本、明治時代の和船模型、釣針や浮子(うき)などの漁具関連資料、べっ甲細工やらでん細工など、水産関連資料が幅広く保管されている。展示施設では、海獣類の骨格標本やはく製標本、北海道大学の研究者が発見した新種、北海道大学の練習船おしょろ丸とうしお丸の資料、明治期から昭和初期にかけて撮影されたガラス乾板写真などが常設展示されている。

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