概要

魚類分類を専門として研究を行っている。特に深海性魚類を中心としている。
ホウボウ科・キホウボウ科魚類の系統分類学的研究では、解剖学的なデータとDNAのデータを用いて両科の起源と分散の解明に取り組んでいる。また解剖学的なデータを基に両科魚類に特有の歩行機能の解明といった機能形態学的な研究も行っている。
カレイ目魚類の分類学的研究では深海性のカワラガレイ科、ベロガレイ科を中心に研究を行っている。

テーマ

コウトウキホウボウ属の1種Paraheminodus longirostralis Kawai, Nakaya and Seret, 2008

ホウボウ科・キホウボウ科魚類の系統分類

逆位のザラガレイChascanopsetta lugubris lugubris

カレイ目魚類の分類

今後の展望

北海道大学総合博物館所蔵の魚類標本は年間2,000点から3,000点ほどのペースで増加している。これらの中には新種となる可能性を持つ標本も少なからずある。北大の魚類標本を用いて年間5種から10種程度が新種として報告されている。世界でも有数の北海道大学の魚類コレクションをさらに充実させ、魚類系統分類学のグローバルセンターを目指す。