コレクションの概要
1930年に理学部動物系統分類学講座が創設されて以来、研究・教育に利用されてきた、昆虫を除く無脊椎動物(多くは海産)の標本約9万点(含タイプ標本約2千点)から成る。
コレクションのアクロニムとして北大理学部動物学教室を意味するZIHU(Zoological Institute, Hokkaido University)が1985年頃から使用されてきたが、広島大学旧動物学教室収蔵標本を意味するアクロニムが国際的なデータベース上で先取されていることが2014年に明らかとなった。この異物同名を解消するため、北海道大学総合博物館無脊椎動物コレクション(Invertebrate Collection of the Hokkaido University Museum)のアクロニムはICHUMと改称され現在に至っている。
特徴
旧動物学教室収蔵標本には内田亨博士による刺胞動物コレクション・ミズダニコレクション、奥田四朗博士の多毛類コレクション、米国調査船アルバトロス号による棘皮動物コレクションなど、約8万点が含まれている。
この他、1985年以降主に理学部動物系統分類学教室の教員・大学院生が研究に使用した証拠標本約5千点が追加されており、年間数十点ずつ増加している。