膨大な生物標本のプロフィールを紹介します。

現生の生物の種数は、2,000 万、おおく見積もると1億という説もあります。記載され名のついた種は、約 175 万種。2,000 万種としても 1 割に満たない種しか私たちは認識できていません。
北海道大学では、開校以来、植物、海藻、昆虫、魚類、菌類の生物標本を蓄積し、生物分類学者を伝統的に輩出してきました。北大の生物標本を用い、多くの種が記載されてきました。アジア域の種の基本となる貴重なタイプ標本が多く含まれることも、北大の生物標本群の特徴です。
しかし、さらに新種は存在します。多くの新種は野外と同様に、博物館の標本庫からも見いだされています。博物館の生物標本は、タイムカプセルに封じ込めた生物多様性そのものであり、記録として重要性のみならず、将来の貴重な研究材料でもあるのです。
分子生物学の発展により、生物学は形態と分子の両面から進化・生態をとらえられるようになりました。分子情報の充実は、標本のもつ形態情報をより一層価値あるものにしています。北海道大学は、生物標本を扱う研究を、充実した環境で行える数少ない大学のひとつです。次世代の生物分類学者の本学への入学を期待し、膨大な生物標本のプロフィールを紹介します。