【2012年度夏季企画展示】 藻類が人類の未来を救う

 夏の企画展示「藻類が人類の未来を救う」のご案内

 


 

 

 

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会 期 : 平成24年 7月10日(火) 〜 9月23日(
会 場 : 北海道大学総合博物館 1F 知の交流コーナー、3階 企画展示室
<概 要>
藻類(そうるい)とは、体のつくりが比較的単純な、様々な光合成生物の総称です。一部例外もありますが、その多くは、光の豊富な浅い水中で生活しています。そのため、われわれ人類の活動による水質悪化や、埋め立てによる生育地の消失などにより、多くの種が絶滅の危機に瀕しています。阿寒湖から今回特別に借用して生体展示をするマリモや、海苔の代表格のようなアサクサノリも、環境省のレッドデータに掲載されている絶滅危惧種です。 しかし地球の歴史を見ると、むしろ藻類が地球環境を激変させてきたことがわかります。大量の酸素を放出した太古の藻類は、地球の大気組成を変質させて、その後の生物の進化の方向に大きな影響を与えました。同時に、鉄や石油といった、現代文明を支える資源をも生み出してきました。現在も、コンブやワカメのようにそのまま食用にされるものだけでなく、生活の身近なところや、意外なところで、藻類を原料としたものが使われています。石油系オイルを産生する藻類を利用して、石油枯渇問題と二酸化炭素排出問題、さらに汚水処理までもを同時に解決する、夢のような研究も進んでいます。 札幌農学校時代のコンブ研究に始まる、藻類研究の長い歴史を持つ北海道大学は、世界的な藻類研究拠点のひとつです。当企画展では、今年60周年を迎える日本藻類学会との共催で、われわれ人類と藻類との関わりを紹介します。

 
<展示品 >

1F 知の交流コーナー
 ・川嶋昭二先生海藻画展
3F 企画展示室

  ・特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」

  ・当館収蔵の絶滅危惧藻類標本各種

  ・イギリス海峡のチョーク(白亜紀)

  ・世界の各種有用藻類とその製品

  ・倒立顕微鏡(国産1号機)

  ・オイル産生藻 

  ・関勝則氏写真展    


<関連セミナー>
すべてのセミナーで、入場無料・予約不要です。

日本藻類学会 第36回大会 公開講演会 「コンブとマリモ − 北海道の藻類の話」 −終了しました−

  プログラム 

        「北海道におけるコンブ類研究」  四ッ倉 典滋 (北海道大学北方生物圏フィールド科学センター)  

        「昆布のうま味 − 味わって食べることの意義」  二宮 くみ子 (NPOうま味インフォメーションセンター)

        「阿寒湖におけるマリモの多様な生態と生育環境」  若菜 勇 (釧路市教育委員会 マリモ研究室)

   日 時 : 7月15日() 16:0018:00

   会 場 : 北海道大学 学術交流会館 講堂
土曜市民セミナー(道民カレッジ連携講座) 

  「マリモはなぜ阿寒湖で丸くなるのか − 偶然の重なりがもたらす生物の球化現象」  

                                                                   若菜 勇 (釧路市教育委員会 マリモ研究室)

    日 時 : 8月11日() 13:30〜15:30

    会 場 : 北海道大学総合博物館 1F 「知の交流」コーナー 3F 北側 N308講義室 −終了しました−

 「私の藻食論 − 海藻を食べて健康になりましょう」  舘脇 正和 (北海道大学 名誉教授)

    日 時 : 9月8日() 13:30〜15:30

    会 場 : 北海道大学 総合博物館 1F 「知の交流」コーナー  3F 北側 N308講義室 −終了しました−

 


 
主 催 : 北海道大学総合博物館
共 催 : 日本藻類学会
協 力 : 釧路市教育委員会

               千葉県立中央博物館分館・海の博物館

               筑波大学大学院生命環境系 環境・生物多様性研究室

               ナショナルバイオリソースプロジェクト・藻類

               日本海藻協会

               (有)知床ダイビング企画
後 援 : 北海道こんぶ研究会

               札幌ヤクルト販売株式会社