トガリネズミ展 - 様々な暮らし方を見てみよう!
本展示では、生きたトガリネズミを展示するとともに、今までに解明された生態や進化の一端をパネルや映像で紹介し、この興味深い動物の将来の研究と保護への理解を深めていただくことを期待しています。
北海道にはオオアシトガリネズミ、エゾトガリネズミ、ヒメトガリネズミとチビトガリネズミの合計4種のトガリネズミが生息しております。今回はヒメトガリネズミとオオアシトガリネズミを中心に生体展示をしますが、日によってはチビトガリネズミとエゾトガリネズミも展示するかもしれません。また、トガリネズミのほか、モグラ類や齧歯類などの骨格標本も展示しますのでトガリネズミと他の小型哺乳類との違いもたしかめてください。
なお、今回で北大総合博物館における恒例のトガリネズミに関するミニ展示は一旦終了する予定ですので、皆さんお誘い合わせの上の来館をお待ちしております。
会期:2024年12月10日(火)~12月22日(日)・月曜日は休館日のためお休み
時間:10:00~17:00
会場:総合博物館 1階 北極域研究センター展示室
「トガリネズミ展」公開セミナー開催 NEW!!
日時:12/22(日) 午後1:30〜3:15
場所:知の交流
1:35~2:15(質疑応答含む)表題 『ジャコウネズミの系統地理:遺伝子から見る人類の軌跡』
講師:鳥巣捷斗(北大環境科学院修士課程2年)
要旨:ジャコウネズミという動物を皆様ご存じでしょうか?聞きなれない動物ですが、私たちの住む日本列島に
おいても沖縄などに生息しています。
ジャコウの名前の通り、独特な臭いを放つ生き物です。アフリカから日本まで幅広くみられる動物ですが、
その広範な分布には、人類による移動が関わっていると推測されています。
沖縄など琉球列島への本種の分布については、未解明な部分が残されています。遺伝子に刻まれた
ジャコウネズミの歴史をたどることで、アジア地域で活躍した人類の軌跡について考察していきます。
2:15-2:20 休憩
2:20-3:00 表題『日本列島の小型哺乳類の起源と進化』
講師:鈴木 仁
要旨:日本列島は、豊かな自然と多様な地形に恵まれた特別な場所です。
本講演では、「3階建の博物館」「系統育成のゆりかご」「進化の実験室」という3つの視点から、
小型哺乳類を中心に、その興味深い歴史をひもときます。また、日本人の祖先が共に暮らしてきた
動植物との関わりについても考察します。
日本列島がどのように生物の進化や絶滅の舞台となり、世界的に貴重な役割を果たしてきたのかを、
わかりやすくお伝えします。地球の歴史に刻まれた自然の奇跡を、ぜひ一緒に探求しましょう。
3:00-3:15 全体の質疑応答