「「宮澤・レーン事件」80周年特別展~事件をめぐる‘出会い’と‘絆’をたどる~」開催

北海道大学総合博物館・大学文書館共催
「宮澤・レーン事件を考える会」協力

「宮澤・レーン事件」80周年にあたり、事件を北海道大学の歴史として位置付ける取り組みの一環として、事件の中心人物である宮澤弘幸とレーン夫妻及びその周辺の人々の人物像や交流、事件の事実、関係者の戦後の歩み、事件を冤罪であると指摘した弁護士上田誠吉の調査、宮澤弘幸の実妹秋間美江子を中心とする事件を語り継ぐ活動などを、資料でたどり、事件とその現代的な意味を考えることを意図した展示です。
30年以上にわたって、事件を語り継ぎ、その意味を問う活動の中心であり、貴重な資料を北海道大学にご寄贈下さった、秋間美江子さん(宮澤弘幸の実妹)が、昨年2020年10月に逝去されました。秋間さんのご冥福をお祈りして、改めて「宮澤・レーン事件」を振り返る機会としたいと思います。

【日  程】 2021年12月4日(土) ~ 2022年月1月30日(日) 10時00分~17 時00分
[休館日] 月曜日(祝日の場合は翌日休館)
2021年12月28日~2022年1月4日、1月15日、1月16日※すでに配布中の印刷物内には年末年始の休館日が「12月29日~2022年1月3日」となっているものがありますが、誤りです。正しくは「12月28日~2022年1月4日」の間、年末年始休館致します。

【場  所】 北海道大学総合博物館(札幌市北区北10条西8丁目) 札幌駅北口より徒歩13分
【主  催】 北海道大学総合博物館・大学文書館
【対  象】 一般市民
【参 加 費】 無料
【言  語】 日本語

アジア・太平洋戦争開戦の1941年12月8日、特別高等警察(特高)が諜報活動などの全国一斉検挙を行ないました。その中に、北海道帝国大学工学部2年宮澤弘幸、予科英語教師ハロルド・レーンとその妻ポーリン・レーンが含まれます。宮澤がレーン夫妻に軍事機密を漏らし、レーン夫妻がアメリカ大使館関係者に伝えたとする軍機保護法違反の容疑です。3人は裁判で懲役刑の判決を受けます。その後、レーン夫妻はアメリカに送還されますが、宮澤は終戦まで獄中生活を送り、釈放後、27歳で病死します。いわゆる「宮澤・レーン事件」です。1987年、弁護士上田誠吉が著書『ある北大生の受難』で3人は冤罪であると指摘しました。以降、冤罪事件として広く知られるようになり、様々な視点から事件を見返す活動が行なわれています。2021年は「宮澤・レーン事件」80周年に当たります。本展示では、資料を通じて、事件とその現代的な意味をたどります。

 

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【お問合せ】
北海道大学総合博物館 TEL011-706-2658