2021年度卒論ポスター発表会 発表者・運営スタッフの事後考察

2022年3月5日(土)・6日(日)に開催された2021年度卒論ポスター発表会で、ポスター発表をした学生と運営に携わった学生の事後考察を一部ご紹介します。

発表会当日の様子はこちらをご覧ください。

 

発表者

発表機会を終えて、私は誰かに何かを伝えることの難しさと、その楽しさを学ぶことができた。今回私の発表は、市民の皆様をはじめ、他分野についての研究者の方々等、私が普段あまり接することのない方々へと向けられたものであった。そうした方々に、いかにして私の研究を理解していただけるか、あるいはその成果を面白いと思っていただけるかについて、その内容はもちろんのことポスターのレイアウトや発表の際の話し方に至るまで、多くの点について先生方や運営スタッフ、また同じ発表者の方々からご指導いただき改善を行っていった。そうした過程の中で、自分一人で行うだけでは得られることのできない様々な“気付き”を得られたことは、大きな収穫であったと感じている。またそうした多くの方々にご協力いただき完成した発表を、聴衆の方々から「面白い」といっていただけたことは何よりも嬉しい言葉であった。今回得ることができた貴重な経験を、今後のこうした発表の機会に生かしていけたらと思っている。

東 祐大(理学部地球惑星科学科 4年)

 

 

今までゼミや親しい友達相手に卒論の研究成果について発表したことはあったが、今回のポスター発表会がそれらと決定的に違っていたのは「自らの研究内容について全く知らない人に対しの発表である」点であった。自分の論文内のナラティブやロジックの運びと言ったものを崩さず、かつ自分の研究内容を知らない人にも伝わるよう、短く端的にまとめるということが求められた。初めは自分の論理構成を崩さない事ばかりに意識がいってしまい、内容が長くなってしまった上に中途半端に「短くまとめる」といった点を考慮してしまったため自分の研究内容において大切な部分が手落ちしてしまうなど、そのバランスに苦労した。しかし、リハーサルと検討を重ねるごとに最低限何を言う事で自分の研究内容の大筋が伝わるかという、「ナラティブの骨組みになっている部分」というものが見えだし、少しずつ時間内にまとめることができるようになっていった。最終的に前日のリハーサルを経て自分の発表の「型」を見出すことができ、当日は多くの方々に自分の研究に関心を持っていただいた。

私は将来研究職を希望しているため、特に「自分の研究内容について知らない人にいかに自分の研究に魅力を感じてもらい、興味を持ってもらうか」というスキルは確実に必要になってくると考えている。今回の発表会ではそのようなスキル構築の第一歩になったと考え、非常に大きな成果を得ることができたと確信している。

阿部 麟太郎(文学部博物館学研究室 4年)

 

 

今回の卒論ポスター発表会は今後の研究や教育普及活動における心構えや姿勢、具体的な行動を多角的に見つめ直し、それらを徹底的に改善していく非常に貴重な機会となった。研究をする上で気付かなかった視点、実際に来館者の前で口頭発表を絶え間なく続けることの苦労、そしてひたむきに「自分の発表」を突き詰めていくことの重要性を知り、自身では精神的にも大きな成長を感じた。

発表会準備は、自分の考えと他者からの意見に基づく試行錯誤の繰り返しだった。専門性の高い自分の研究を如何に市民の方々に届けるかを重視して準備に励むも、発表練習やリハーサルではレイアウトや画像処理の件で多くの指摘をいただいた。発表会当日には、訪れた審査員や来館者から研究内容に関して鋭い質問やコメントをたくさんいただき、修士以降の研究に活用するヴィジョンが見えた。

初めてのポスター発表だったこともあり、稚拙な箇所が散見される結果となった。しかし、同期に負けてはいられない。ここで得られた経験やいただいた意見を自らの研究に活用し、より多くの方々に自分の研究の面白さや重要性を知ってもらうべく、今この瞬間も研鑽を重ねているところだ。

大村 颯(理学部地球惑星科学科 4年)

 

 

まずポスター制作段階での中間発表では、自分の発表に対してのコメントは勿論、他の人のポスターやそれに対するコメントがより勉強になった。伝え方やポスターの構図などが研究毎に異なってはいるが、他の人へのアドバイスを自分のポスターや発表に活かすことができた。

しかし、発表当日が最も自身の成長の糧になったように思う。私がこの度のポスター発表会で学んだ最も有意義だったことは聞き手に寄り添う発表である。「発表の際、聞いてくださる市民の方々のプロフィールや発表中の反応を見て臨機応変に対応しましょう」という旨を、ガイダンスや中間発表等で先生やポスター発表経験者の皆さんがおっしゃっていたが、正直に言うと最初はあまり理解できなかった。しかし発表当日、反応を直に確認できる状況で自身の研究発表に耳を傾ける市民の方々に対してポスター発表を行うと、私は聞き手の反応がたとえマスク越しであっても、意外と明瞭に確認できることに気がついた。発表の流れの中でどこに興味を持っているか、説明に納得しているかどうかなどが反応から感じられ、実際にそれぞれの反応に対応する形で発表するよう心がけた。聞き手と交流していることが感じられ、発表を楽しむことができた。

まだまだ発表自体の拙さや正確に聞き手の反応を読み取れない部分も存在するが、発表の楽しさや、ただ前もって決めた台本通りに発表するだけではいけないということを、身をもって学べたことは、自分にとって非常に有意義な経験となった。

川本 一陽(理学部地球惑星科学科 4年)

 

 

研究で扱っていた内容(報道倫理)の性質上、研究をして終わるだけでなく、議論の進展に向けて貢献できればと考えていたため、ふと見つけた卒論ポスター発表会の参加募集の掲示から今回参加を決めた。

あらゆる層に伝わる説明は予想よりずっと難しかったが、中間発表会での貴重な助言を通じて専門用語を極力使わない発表を準備できた。発表が問いかけで終わるという少し異質なスタイルを採用したことに不安を感じていたが、当日は来場者の方々から積極的に質問や意見をいただけたほか、しばらく考え込む方が何人も見られ、議論の進展という意味で一定の価値のある発表ができたように感じた。また中学生から報道のプロまで幅広い方々からいただいたコメントのなかには、予期していなかった方向からの鋭いものも多く、文献だけでなく人々との対話を通じて得られる知見も活用していく重要性を感じた。

紙幅の都合上ここに書ききれなかった多くの学びも含めて、今後の活動の糧にしていきたい。

櫻井 七海(文学部哲学倫理学研究室 4年)

 

 

3回の中間発表会では、句点の有無の統一や、行・色などの要素の持つ文脈の意識に意見をいただき、可読性・見栄えへの影響の大きさを実感した。また語彙の平易化など外部から意見を受けて客観的視座を得られた点、逆に専門外の領域の発表から諸課題を抽出できた点など、分野間交流により得られた要素も多かったように感じられる。説明したつもりでも満足に通じないという課題も提示され、以降強く意識した。

発表に際して、それまで使用していた原稿を読み上げられないため当初不安を覚えたものの、存外滑らかに発表ができた。自分では普遍的と考えていた点への指摘や、抜本的な流れの改善など、リハーサルでの指摘は躍進に寄与したと感じられる。本番では恐竜に関する基礎的な内容や、系統解析の数学的原理、性差・個体差・種差の判断など、幅広く質問をいただいた。次の機会でも、可能な限り丁寧かつ来場者の年齢や立場を反映した発表・対応を心掛けたい。

堤 裕規(理学部地球惑星科学科 4年)

 

 

卒論ポスター発表会は、「専門家でない市民の方々に卒論の研究内容を伝える」という点で自らの卒論テーマともリンクするところがあり、今回参加するに至った。事実、建築分野に詳しくない市民の皆様に数多く聞いていただき、発表を重ねるにつれて卒論への理解が一層増した。

上記の目標から、発表当日まで複数回の中間発表会は、いかに自らのポスター・説明から専門性をそぎ落とすかに焦点が置かれた。他の発表者のポスター・説明を見るような視点で自らを見直すことで、卒論執筆時の専門的でミクロな視界が解像度そのままに大きく広がったと思う。内容だけでなくポスターのデザインに関しても多くのご助言をいただいた。適切に内容を伝えるにはふさわしい表現が必要であることを痛感し、データ提出ギリギリまで改良を重ねた。発表会当日に自らのポスターを見た時の達成感はいまだに忘れられない。

運営も非常にスムーズで、柔軟な対応をしていただいた。このような貴重な機会を作ってくださったすべてのスタッフに感謝したい。

十塚 響(工学部環境社会工学科建築都市コース 4年)

 

 

卒論ポスター発表会では、授業で行う発表とは異なり専門家ではなく、市民の方を対象としたため、正確で分かりやすいポスターの作成や表現を考えることに苦心した。私のテーマは、実際には目には見えないものを扱うため、初めて聞く方には具体的なイメージを持ちづらいと考えていた。中間発表を通じ、他の参加者や教員の方からいただいた指摘を参考にし、ポスターを作成することができたが、他の参加者のポスターを見た際に、タイトルやデザインなどが優れたものがあり勉強になった。また、発表後の質疑応答では、ポスターや口頭表現、研究内容への指摘、助言をいただき、客観的な視点から研究を見直す機会となり、今後の発表や論文作成に活用したいと思う。最後に運営スタッフ、来場者の方、ご助言くださった先生方、審査員の方、発表者に感謝します。

米子 拓真(水産学部海洋資源科学科 4年)

 

 

 

運営スタッフ

私が卒論ポスター発表会を知ったのは学部4年の頃だったが、当時は自分の卒業研究に手一杯で参加することができなかった。それがずっと心に残っており、運営スタッフとしての参加を決めた。

事前準備では主に広報を担当し、「北大の学部1~3年生にもっと訪れて欲しい」との思いから、学内用の広報ポスターを別途作成することを提案した。できるだけ敷居が低く、親しみやすいイベントに感じられるようデザインした。しかし、北大の行動制限レベルが途中で1段階上がり、ポスター完成と同時期に学内への立ち入りが制限されてしまったため、結果的にあまり多くの学生の目に触れさせることができず、悔しく感じている。

発表会当日に感じた課題は、二つある。まず、市民向けと銘打ってはいてもやはり「難しそうだから」と通り過ぎてしまう来館者が一定数いること。そして、様々な理由で卒論ポスター発表会を見て行かない来館者が、発表会会場の受付の前を通るのを避けようとする結果、手前のエレベーターで2階展示室へ上がってしまい、一部の常設展示が観覧されなくなってしまうことである。広報や導線設計には更なる改善が求められそうだ。

最年長ということもあり、作業の取りまとめや意見の折衷を試みる場面も多かった。ただ年長であるだけで特別な人間ではないが、経験値の多さを少しでも生かせるよう努力した。少しでも役に立てていれば嬉しい。

安達 寛子生命科学院(生命科学専攻・生命システム科学コース 博士2年)

 

 

私は今回、会場設計班として主に準備に携わった。昨年のポスターの会場配置図などを参考にしながら、今年度の発表者の人数・昨今のコロナ禍という状況の2つの観点から会場構想を考えた。会場に滞在できる人数に制限が設けられているため、同時にすべての発表を1会場で聞くことは難しいと考え、メイン会場とサブ会場を設けることとした。結果から言えば、この試みは成功であったと思われる。2会場にわけたことにより、1会場での発表よりも聴衆の人数を増やすことができ、また発表者の前に配置した椅子の数・距離にもコロナ禍を配慮したうえで最大限配置することができたと考えている。また、広報に関して、今年は去年ポスターを送付した施設を見直し、スーパーや病院などをとりやめ、書店や予備校、学生が利用するような施設を加えた。去年の発表会に参加した市民の年齢層が不明なため、何とも言えないが、今年の発表会には小学生から高校生までの親子あるいは友達同士という組み合わせが目についたように思う。次年度からは参加した市民の年齢層と人数を集計することを検討してもよいのではないかと思う。

荒川 大地(理学部地球惑星科学科 1年)

 

 

もともと文学部の地域科学研究室において何か研究したいという思いはもっていたが、具体的にどんな研究をしていけば良いのだろうか、という漠然とした悩みがあり、私は本発表会の運営スタッフに応募した。発表会に関わる中で実際に学部4年生の先輩の様々な研究に触れ、地域というフィールドにおいて一番自分の興味のある範囲に焦点を絞ることが大事なのだなとわかったのは大きな収穫であった。特に文学部で博物館学を専攻しエコミュージアムについての研究をまとめられた発表は、地域づくりにおける教育政策という私が関心を抱いている領域と切っても切り離せない関係性を持っており、大いに刺激となった。

運営の作業については、正直、上級生にかなり助けていただきながら進めたところが大きかった。特に、私は主にポスター制作を担当したが、作成する中で生じる先生方・研究支援員の方との調整について上級生にかなり頼ることになり、この上級生に本当に感謝している。無事ポスターができ上がり、関係各位の協力もあって市内の様々な場所に私のつくったポスターが貼り出されたと聞いた時はやはり嬉しかった。

私は北大の交響楽団に所属していて当日も夕方から演奏会があるなど、当初応募したときに想定していたより運営に関わることができなかったのは残念だったが、それでも限られた時間の中で精一杯発表会開催に向け尽力できたのではないかと思う。平易な言葉だが、運営スタッフとして関われてよかった。

大橋 弘典(文学部 1年)

 

 

今回は、学部4年生が自分の研究成果を来場された市民の皆様と交流しながら共有する空間をつくりあげることに興味を持ち、卒論ポスター発表会に運営スタッフとして参加した。活動全体を通して、普段接する機会の少ない他の学部・学年の学生や、先生方、博物館スタッフの皆様と協力しながら準備・運営できたことは貴重な経験になった。

中でも会場設計に携わったのは初めての経験であり、発表会当日の場面を想定しながら備品の配置や運営スタッフのシフト・動きを考えなければならない点が特に勉強になった。研究支援推進員の方にご指導いただきながら照明の当て方、ボード・座席の配置などそれぞれの目的を把握した上で準備をしていったことが印象に残っており、当日の状況をシミュレーションしながら運営に関係する準備を進めていったことで大きなトラブルを未然に防ぎ最後までやり遂げることができたと考えている。当日に来場していただいた方も含め、卒論ポスター発表会をともにつくりあげていったあらゆる人たちに感謝申し上げたい。

佐々木 健太(水産学部海洋生物科学科 2年)

 

 

大学における専門的な研究が学生によってどのように専門外の人々に伝えられるのか、その現場を一番近くで見てみたいと思い運営スタッフに参加した。発表者のポスターは準備の段階からうまくまとまっているなと感じていたが、発表会当日のポスターや発表を見て、専門知識のない自分でもよくわかるように説明をしていたので、当日に向けて仕上げたのだなと感じた。

運営スタッフとして感じたのは、制限がある中でも工夫すればよりよい運営が可能であるということと、どれだけ準備しようとも当日になれば何が起こるかわからないということであった。コロナ禍ということもあり、例年通りの運営ができないことから今まで通りの運営方法を変えざるを得なくなり、最初は不安があった。しかし、話し合いを続ける中で2会場による分散実施などの改善策を見出すことができ、制限下での最善の運営を実施することができたと思う。また、準備段階では当日もイメージ通りに実施すれば問題ないと思っていたが、当日になると予想していなかった事態が発生したことは、自分の中でのイメージだけでは想定しきれないことが発生しうることを痛感させられた。机上の想定だけでなく、実際に発生した問題に対応することは難しさもあったが、やりがいも感じることができた。これらの経験は、常に最善を模索する姿勢と臨機応変な対応の重要性を理解すること役に立ったと思う。

土屋 良(農学部森林科学科 2年)

 

 

私は、卒論ポスター発表会の準備で主にリーフレットの作成を担当した。今回の運営スタッフは11人もおり、例年に比べ自分の作業量はそれほど多くはなかったのかもしれないが、来場者にとって魅力があるような紙面を完成させるためには相応の時間が必要だった。

発表会当日の運営は人手が多く順調に進んだように思える。その反面、準備段階では、オンラインでのやり取りだったこともあり、運営方針を全員で決めることは容易ではなかった。しかし、頼りすぎは良くないと自覚しつつも、頼れる先輩方が中心となり運営スタッフを率いてくれたおかげで、発表会にこぎ着けることができたと実感している。

そのような姿を見て自分も学んだことがいくつかあった。複数の人で意見を出し合い、ひとつのものをつくり上げる過程は、これからの学生生活のみならず社会に出てからも必要になるものである。そして、今後、総合博物館でこのような企画に参加する機会があれば、今回の経験を還元することができたらと考えている。

西山 貢(文学部 1年)

 

 

ミュージアムマイスターを目指すなかで今回卒論ポスター発表会に運営として携わった。これまで学会は発表者としてしか参加したことがなく、また全てオンラインであった。そのためどのようなものになるのかあまり想像がついていなかったが。結果として大変有意義なものとなった。まず中間発表会では、様々な分野に関する研究に触れ、理解・考察する場を提供していただいた。すべての研究の根本的には社会貢献や知の探究があることを改めて理解することができた。また、会場設計や当日の運営スタッフのシフト作成を担当することで、コロナ禍におけるイベント運営や場が回るようにシフトを組むことの難しさ、人と議論・協力することで得られる考え方や充実感があることについて身をもって感じることができた。さらに発表会当日、会場を回っている最中に発表者が来場者に説明している様子を見て、発表者自身が楽しそうに引き込むように語りかけることで質疑応答の活発化につながり、発表者・来場者ともに有意義かつ楽しい時間を過ごすことができていたように感じた。自分が研究について話すときの姿勢について考えを深める良い機会になった。この経験を生かして今後の大学院生活・社会人生活をより良いものにしていこうと思う。

堀井 元章(総合化学院物質化学研究室 修士1年)

 

 

大学での研究と市民を繋ぐ空間づくりを経験してみたく、運営スタッフとして参加し、主に来館者に渡すリーフレットの作成を担当した。卒論の発表会というと敷居が高そう、難しそうと感じる人も少なくないだろうと思ったため、専門的な知識を持っていなくても楽しそう、理解できそうと思えるような文章やデザインを意識した。編集、校正には予想以上に時間もかかり苦労したが、担当者で協力しながら良いものが完成したと感じている。

運営スタッフ全体として、各担当の足並みが揃わず全体の作業が遅れたり、特定のスタッフに負担が偏ったりしたことは反省すべき点だと思う。コロナ禍で対面での作業が叶わず、お互いのことをよく知らないまま進めていくという難しさもあった。そのような状況下においても、どのようにしたら滞りなく進むのか、気持ちよく作業できる雰囲気をつくるにはどうすべきなのか、チームワークについて考える良い機会になった。

三井 和(文学院人間科学専攻 修士課程1年)

 

 

昨年度は発表者として参加した卒論ポスター発表会に、今年度は運営として参加することになり、前回印象に残っていたリーフレットの作成を中心に担当した。今年度の運営スタッフは11名と例年より多く、さらに対面での話し合いが難しいという状況もあり、大変なことも多い準備期間であった。ほとんどのスタッフが卒論ポスター発表会に参加したことがなく、当日の感染拡大状況も不透明と課題が多い中、昨年度の経験から幾らかは円滑な運営に貢献することができたのではないかと思う。だが全てが円滑だったとは言いがたく、大人数での意思決定の難しさと均等な作業分担のマネジメントの重要性を実感した。

他のスタッフに加え発表者や先生方、職員の方々のお力添えで、リーフレットの構成をよりよく変更し、直前に多発した変更を無事にリーフレットに反映させることができた。残念ながら当日参加することは叶わなかったが、参加者の皆さん、来場者の皆さんに楽しんでいただける発表会になっていたら嬉しく思う。

和田 知里(文学院人間科学専攻修士課程 1年)