【報告】2021年度卒論ポスター発表会

2022年3月5日(土)・6日(日)の2日間、卒論ポスター発表会を開催しました。2008年度から始まったこの発表会は、今回で14回目を迎えました。ポスター発表には文学部・理学部・工学部・水産学部から8名、発表会の運営には文学部・理学部・総合化学学院・水産学部・農学部・経済学部・法学部・生命科学院から11名が参加しました。

今回はコロナ禍での開催ということもあり、密を防ぐため1階「知の交流」ホールの他に博物館企画展示室にも同様のポスターを掲示し、広く間隔をあけ、発表者の学生が双方の会場を行き来する形で解説にあたりました。

発表会当日に至るまで、ポスターの見直しや発表の練習を重ね、発表会が近づくにつれて緊張気味の学生たちでしたが、当日はお子さんの目線に合わせて屈んでプレゼンをしたり、後ろの列に座った方を見やすい前の席へ誘導したりと柔軟に対応しながらしっかり練習の成果を発揮していました。学生たちの研究に興味を持たれて、発表内容に引き込まれていく方々の姿も数多く見られました。運営担当の学生達は、2会場あるため、来館された方々の誘導・案内のために身軽に動き、席が空くごとに消毒作業を施し、展示について尋ねるお客様に親切に対応したり、にこやかに接したりして会場で和やかに過ごしていただけるよう心掛けていました。

本発表会はコンテスト形式になっており、市民・北大教職員・ミュージアムマイスターから成る15名の審査員による評価と、2日間の来館者投票を設定しています。 また、今年度の卒業ポスター発表会では、北大が現在力を入れているSDGsへの取り組みに自分の分野の研究がいかにつながり、その道筋とビジョンを社会に描けるのかについても審査の対象となりました。

6日(日)の表彰式・講評会は運営スタッフの学生が司会進行を務めました。発表者や審査員のほか、来館者の方々が出席し見守るなか、受賞者には賞状と記念品が授与されました。来館者投票のコメントでは「楽しく学べた」「面白かった」とのコメントをたくさん頂きました。

来年度以降も卒論ポスター発表会を開催してまいります。多くの方々のご来場をお待ち致します。

今年度の受賞結果は以下の通りです。

 

最優秀賞

堤 裕規(理学部地球惑星科学科)

「獣脚類恐竜アレクトロサウルス属の系統学的研究」

 

ミュージアムマイスター賞 および 来館者賞

東祐大(理学部地球惑星科学科)

「カムイサウルスは美味しいのか!? 〜ホネに空いた”穴”から探る生命の痕跡〜」

SDGs賞

米子拓真(水産学部海洋資源科学科)

「北海道戸切地川におけるアユの生活史と環境DNA濃度の変動の関係について」

発表会の様子

審査員(敬称略)
■教職員審査員
⼩澤丈夫(北海道⼤学総合博物館⻑・⼯学研究院 教授)

内⽥ 努(北海道⼤学 ⼯学研究院 准教授)

⾼橋 英樹(北海道⼤学名誉教授、総合博物館 資料部研究員)

⼭内 彩加林(北海道大学低温研究所生物化学部門 助教・ミュージアムマイスター)

 

■市民審査員
中道 洋友(札幌北⾼校・⾼⽂連理科専⾨委員⻑)

⻄村 卓也(北海道新聞 論説委員室主幹)

萩 佑(北海道遺産協議会 理事)

浅野⽬ 祥⼦(NPO法⼈⼿と⼿ 代表理事・ミュージアムカフェぽらす・ミュージアムショップぽとろ代表)

藤田 良治(愛知淑徳大学 創造表現学部 創造表現学科メディアプロデュース専攻准教授)

 

■マイスター審査員
太⽥ 晶(むかわ町役場 穂別総合⽀所 恐⻯ワールド戦略室)

江口 剛(北海道大学 水産科学院 博士課程)

遠藤 優(理学院 ⾃然史科学専攻 修⼠課程)

野瀬 紹未(北海道大学 文学院 博士課程)

高田 健太郎(北海道大学 理学院 修士課程)

佐々木 悠貴(北海道大学 工学院 修士課程)