【報告】2018年度卒論ポスター発表会

201932日(土)・3日(日)の2日間、卒論ポスター発表会を開催しました。2008年度から始まったこの発表会は、今回で11回目を迎えました。ポスター発表には文・理・工・農の4つの学部から9名、発表会の運営には文学研究科・水産学部・理学部から3名が参加しました。

 天候が比較的穏やかだったこともあり、会場となった1階「知の交差点」エリアには2日間合わせて約250名の方が来場しました。残念ながら体調を崩して当日欠席し、23ケ月かけて準備していた内容を直接言葉で伝えることができなかった学生もいました。

発表会当日に至るまで、ポスターの見直しや発表の練習を重ね、発表会が近づくにつれて緊張気味の学生たちでしたが、当日は発表回数を重ねるごとに緊張がほぐれ、訪れた方々のペースにあわせて質問を伺ったり、時には研究の過程の裏話を交えながらコミュニケーションしていました。「どうしてこのような分類をしたのか」「この研究はこれからどう展開するのか」と、学生たちの研究に興味を持たれて、発表内容に引き込まれていく方々の姿も数多く見られました。運営担当の学生達は、この場を和やかなものにするよう配慮し、会を運営しました。この発表会全体が大変充実した意義のあるものだったと感じていただけたのではないでしょうか。

本発表会はコンテスト形式になっており、市民・北大教職員・ミュージアムマイスターから成る16名の審査員による評価と、2日間の来館者投票によって3つの賞が決定しました。

3日(日)の表彰式・講評会は運営スタッフの学生が司会進行を務めました。発表者や審査員のほか、北大生や教職員、市民の方々が出席し見守るなか、受賞者には当館の高橋 英樹教授から賞状と記念品が授与されました。最優秀賞を受賞した理学部の遠藤 優さんは、「自分の研究の結果が、多くの方々に伝えられたことが良かったです」とコメントしました。また、マイスター賞と来館者賞のダブル受賞となった工学部の福山 健さんは、「非常に勉強になった2日間でした。今後、色々な場で発表する機会があると思うので、この経験を活かせてゆきたい思っています」と、コメントしました。アンケートではどの発表者も内容やコミュニケーションが素晴らしかったとのコメントをたくさん頂きました。

来年度以降も卒論ポスター発表会を開催してまいります。多くの方々のご来場をお待ち致します。

今年度の受賞結果は以下の通りです。

 

最優秀賞

遠藤 優(理学部 生物科学科)

「外来種ハクビシンの日本移入と分布拡大の解明」

ミュージアムマイスター賞

福山 健(工学部 応用理工系学科)

「最新鋭の石炭発電で発生する塩化水素ガスの高効率な吸収剤の性能評価 ~蜂の巣状の物質と安価な天然ソーダ灰を用いて~」

来館者賞

福山 健(工学部 応用理工系学科)

「最新鋭の石炭発電で発生する塩化水素ガスの高効率な吸収剤の性能評価 ~蜂の巣状の物質と安価な天然ソーダ灰を用いて~」

 

発表会の様子

 

卒論ポスター発表会は、ミュージアムマイスター認定コースの一環で開催しています。

ポスター発表をした学生と運営に携わった学生による事後考察はこちらからご覧ください。