【報告】2017年度卒論ポスター発表会

2018年3月3日(土)・4日(日)の2日間の日程で、卒論ポスター発表会を開催しました。2008年度から始まった卒論ポスター発表会は今回で10回目を迎えました。ポスター発表には文・理・工・農・水産の4つの学部から7名、発表会の運営には文・理・農学部から4名が参加しました。

前日までの悪天候から一転して暖かい日となったこともあり、会場となった1階「知の交差点」エリアには2日間合わせて200名以上の方々が来場しました。卒業論文をまとめたポスターの横に立って身振り手振りを加えながら研究内容について説明する北大生たちに、訪れた方々からは、「どうしてこのテーマで研究をしたのか」「この研究はこれからどんなことに役立つのか」といった素朴な疑問や鋭い指摘を投げかけられていました。会場のあちらこちらで活発なコミュニケーションが生まれた会場の雰囲気は、普段とは異なる博物館の表情を映していました。

本発表会はコンテスト形式になっており、市民・北大教職員・ミュージアムマイスターから成る14名の審査員による評価と、2日間の来館者投票によって5つの賞が決定しました。

4日(日)の表彰式・講評会は運営スタッフの学生が司会進行を務めました。発表者や審査員のほか、北大生や教職員、市民の方々が出席し見守るなか、受賞者には当館の高橋英樹教授から賞状と記念品が授与されました。最優秀賞を受賞した農学部の塩谷悠希さんは、「いろいろな方々から貴重な意見を聞くことができて勉強になった。この経験をこれからも活かしてゆきたい」とコメントしました。

 

今年度の受賞結果は以下の通りです。

 

最優秀賞

塩谷 悠希(農学部 生物資源科学科)

「絶滅危惧植物ヤチカンバは北海道固有か?自生地で遺伝子汚染されているか?」

 

優秀コミュニケーション賞

清水 祐希(農学部 生物機能化学科)

「トウモロコシペプチドから糖尿病薬を作れたら…」

 

優秀デザイン賞

塩谷 悠希(農学部 生物資源科学科)

「絶滅危惧植物ヤチカンバは北海道固有か?自生地で遺伝子汚染されているか?」

 

ミュージアムマイスター賞

杉浦 澪(農学部 森林科学科)

「台風による森林撹乱後の処理方法によって森林はどのように再生するか~人の影響、シカの影響に注目して~」

 

来館者賞

雲中 慧(水産学部 海洋資源科学科)

「博物館における「交流」機能の検討―豊海おさかなミュージアムを例にして―」

 

発表会の様子

 

 

卒論ポスター発表会は、ミュージアムマイスター認定コースの一環で開催しています。

ポスター発表をした学生と運営に携わった学生による事後考察はこちらからご覧ください。