渡瀬 庄三郎 WATASE Shozaburo(1863-1929)

 

札幌農学校1884年(明治17)卒。1期生渡瀬寅次郎の弟。動物学者。1886年に渡米、ジョンス・ホプキンス大学大学院にて動物形態学を学ぶ。クラーク大学助手(1890-1895年)、シカゴ大学助教授(1892-1895年)、東京大学教授(1901-1924年)。日本動物学会会長を歴任。日本生物地理学会を創設(1923年)。トカラ列島の悪石島と宝島の間に設けられた生物分布境界線、「渡瀬ライン」により著名。ハブや野鼠に駆除のためジャワマングースをインドから沖縄へ移入。また実験用としてウシガエルを輸入した。「ホタルイカ」を研究し、命名。さらに日本犬の研究を進め、秋田犬の天然記念物指定に尽力したことでも知られる。

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