授業報告 博物館学特別講義 II 第2回 4月19日

第2回   4月19日

 

担当教員:小林快次

 

本日の授業では、小林先生から博物館の展示に関する様々な内容について講義を受けた。常設展示・企画展示がどういうものであるかという展示自体の話から、そもそもなぜ企画展示を行うのか、なぜこの博物館でこの時期にその展示をするのかといった、展示の目的・意義を考える話などである。また、展示の企画を組む際に重要な要素である予算の詳細について、展示の裏側の事情などを交えて講義していただいた。実際に小林先生が手掛けた展示の話も伺い、その際に留意された点についても紹介していただいた。例えば、文字は最多400字までと決め、対象とする年齢の範疇を超える漢字にはふり仮名を打つ、展示のミニチュアを作って目の不自由な方にも展示を楽しんでいただくなどである。

講義のなかで印象に残ったのは、展示をするだけが博物館ではないということ、来館者数が多いからと言ってよい展示だったとは限らないということである。より多くの方により楽しんでいただのには、止めることなく工夫をこらさなければならないのだと感じた。(理学院自然史科学専攻修士1年 山下伸志)