授業報告 北大総合博物館で学ぼう!自然と人間 第2回 10月6日

第2回 10月6日

担当:湯浅万紀子(博物館教育学)

  今週の授業では、展示室で見学者の行動を記録するトラッキング調査と、展示に関する感想などを問うインタビュー調査を体験し、展示の裏にある、より効果的に見せるための営みについて学んだ。どのようなルートで何を見て、何をしたか、何が印象的に残ったかなどを明らかにし、そこから展示を改善するためのアイディアを導き、今の展示があるのだと知り、講義前と後では、博物館の見え方が変わった。展示そのものに限らず、配置やケースでさえも魅力的に映るのが不思議であった。今回の実習では、インタビューの難しさが印象に残った。見学した感想を自然に、短い時間内でできる限り引き出す。文系の自分にも、とても興味深い演習であった。

  文系・理系を問わず、博物館にはそれぞれの楽しみ方が用意されているため、様々な人に訪れてほしいと感じた。(経済学部1年 柳原潤己)

  今回の授業は、まだ総合博物館の展示を見たことがない学生が多数いたため、館内の見学から始まった。鈴木教授のノーベル賞受賞に関する展示や、考古学の研究のバックヤードを見せる展示などがあった。湯浅先生の博物館を市民の憩いの場にもしたいという発言がとても印象に残っている。次に、博物館の展示と評価に関する講義を受け、展示制作工程や来館者調査について学んだ。その後、展示室でトラッキングの実習を行った。トラッキング実習では、二人一組となり、一人が自由に展示を見て回り、もう一人が、展示を見る人のルート、展示物の前で留まったり模型を操作した時間などを記録し、その後で展示の感想などを聞いた。来館者に意識されずにトラッキング調査を行うのは難しいと思った。(総合文系1年 大野祐平)