授業報告 北大総合博物館で学ぼう!自然と人間 第7回 11月17日

第7回 11月17日

担当:阿部剛史(海藻分類学)

「海藻食品の正体を調べる」の2回目の講義である。今回の内容は、前回の講義・実験で得られた、海藻から抽出した色素の分析である。分析方法として薄層クロマトグラフィーを用いた。薄層クロマトグラフィーとは、試料(今回の場合は色素)をスポットしたシリカゲル薄層プレートを石油エーテル・アセトン混液の入った展開槽の中に入れると、成分ごとに親油性、親水性が異なるため、スポットが移動し色素ごとに分離するというものである。これがうまくいくと、それぞれの試料にどんな成分が含まれているのかが目で見て容易に確認することができるため、どんな植物であるかが結果として分かるのである。この実験は班ごとに行ったのだが、私の班の場合、前回抽出した色素がどれも薄かったため、先生が用意してくださったものでしかその結果を確認することができなかった。正直、失敗としか言いようがないのだが、その点を含め、今後の課題としていきたい。(経済学部1年 木下善貴)