報告 北大総合博物館で学ぼう!自然と人間 第13回 1月12日

第13回

担当:河合敏郎(魚類分類学)

  今回からこの講義の最終テーマである「魚類の分類と進化・多様性」に入った。魚類の中で最も多様性に富む分類群である条鰭類、そのうちのカサゴ目フサカサゴ科魚類から自分で好きな魚を一匹選び、種の同定、計測を行った。配布された本を使うのだが、鱗の様子、鰭の形などの特徴をたどっていくと、どんな種でも同定できてしまうという本で興味深かった。しかし似た種がたくさんあり、ややこしく、私は時間内に魚の名前を特定することはできなかった。測定では鰭条数を表記する場合、軟条数をアラビア数字で、棘条数をローマ数字で示すということに驚いた。私たちが普段何気なく食べている魚も、研究対象にしてみればこんなにも奥が深いのかと思える授業だった。(経済学部1年 滝藤杏奈)