授業報告 博物館学特別講義 II 第14回 7月17日

第14回 7月17日

担当:山村高淑


今週は、観光学高等研究センターの山村先生による「北大における先住民ヘリテイジツアーの試み〜エコミュージアムとしての「北大キャンパス」と「知床」〜」をテーマに講義が行われた。エコミュージアムの基本的な考え方を学び、その中でも特に「ディスカバリー・トレイル」というエコミュージアムを構成する重要な要素についてご説明いただいた。それは地域の紹介所の機能を持つ拠点施設「コア」を中心に、従来から点在している文化資源に対して、動線を張るような形でつなぎ合わせ、それらが地域の魅力を再発見されるようルートを作っていく。そのエコミュージアムの考え方を用いて北大キャンパスで、アイヌ文化を学ぶためのツアー化を試みたのが「先住民ヘリテージツーリズム・プロジェクト」である。次週は、山村先生ご引率のもとキャンパス内の見学を行う予定である。普段なかなか接することのないアイヌ文化を肌で感じ学ぶ良い機会となりそうだ。ツアーを通じて思いがけない新たな発見があるかもしれない。(国際広報メディア・観光学院修士一年 嵯峨一世)