授業報告 北大総合博物館で学ぼう 第3回 10月11日

第3回

担当:阿部剛史(海藻系統分類学)


本日は「海藻食品の正体を調べる」の第一回講義で、押し葉標本の作製と色素試料の抽出の2つの実験を行った。材料は海藻の中でも、サラダの具材に用いられる身近なものである。私は文系ということもあり高校では実験を行う機会をさほど得られなかったので、今回の授業は手順や器具の扱いに不安を抱えながらも刺激の多いものとなった。特に印象深かったのが色素抽出過程である。腕力不足が原因で海藻を磨り潰す工程にかなり時間を掛けることとなり、この作業の結果、砂状になるはずの海藻も糊以上のものにはならず、反省点の多い授業になった。しかし、採取したサンプルの澄んだライムグリーンの美しさに、自力でこれを得ることができたのだと嬉しさが沸いた。次週この資料を使って実験を行うのを今から楽しみに思う。(文学部1年 岸百合子)