授業報告 博物館学特別講義II 第5回 5月14日

第5回

担当:藤田良治、湯浅万紀子


 博物館の展示解説に向けた講義であった。湯浅先生と藤田先生から、今後の日程について説明していただいた後で、実際の展示を見て回り、自分がどの展示を解説するのかを決めた。その後、展示解説の意義や、展示解説をするための重要なポイントについて学んだ。

 大学博物館の特色の一つは、研究員の方やボランティアの方だけでなく、学生もいるということである。これはつまり、大学博物館の使命である「社会と大学をつなぐ」ということを、学生も担いうるということを意味する。本講義の、学生による展示解説もその活動の一環であり、重要なものであることをひしひしと感じた。

 また、展示解説の際のポイントは様々であるが、一つには、シナリオに各自の視点を盛り込むということが挙げられる。展示物に対する個人の単なる印象を語るのではなく、単にオフィシャルな情報を伝えるのみでなく、その両方を合わせた解説を目指したい。解説についてのその他のポイントとしては、まず自分が話す内容の目次を予め述べること、解説を聞いて下さる方から質問を引き出すこと、話す際のリズムに留意すること、解説をする際の身振りや展示室の使い方を工夫することなどが挙げられた。これらの点を念頭に置きながら、今後シナリオの制作やビデオレッスンに臨みたい。(文学研究科 修士1年 野田佳奈子)