授業報告 博物館学特別講義II 第6回 5月28日

第6回

担当:藤田良治、湯浅万紀子


展示解説の準備と して、ビデオレッスンを行った。ビデオレッスンとは人前で話す訓練の一つで、話者を動画で撮影し、それを用いて本人を含めた数名が問 題点を指摘し反省することである。この訓練により、普段見ることのできない自分の話している姿を客観的に評価することができる。本授業では、2名の学生が展示を約10分解説し、他の学生は聞き手の立場で、解説内容や解説方法について多角的に評価するシートを用いて解説の評価を行った。その後、1名の動画を見ながら教員と学生で解説について話し合った。教員から解説者の動きの癖や、目線について指摘された。その一つとして、手の動きが挙げられた。手が解説に関係なく動いてしまうと聞き手の集中を乱してしまう。手が動いてしまうのは置き場所に困るためであるから、バインダーなどを持った方が良いとのアドバイスがなされた。

私は聞き手の立場 で参加したが、他者の解説を聞き、ビデオレッスンに参加することで、聞き手の誘導や視線への気遣い、聞き手としての時間感覚などを学 ぶことができ、自分の解説の改善点に気付くことができた。また、聞き手として印象的だったのが、解説後の質問への回答が活き活きとし ていたことである。解説者が解説の内容に対して知識や興味を持つことが、聞き手を楽しませるという点においても重要であると感じた。

(農学院 修士1年 新井玲奈)


解説する様子をビデオで記録し、客観的に自分を見つめ直す



解説員の立ち位置や視線などもチェックする