授業報告 博物館学特別講義 II 第9回 6月18日

第9回

担当:藤田良治、湯浅万紀子

今回の講義では、私を含む3人の学生の展示解説をビデオレッスンにより行なった。これまでのレッスンで、他の学生が注意されていた点に気をつけるよう心がけたが、実際に解説を行なうと、話すことに注意が向いてしまい、姿勢や目線などに気を配ることがあまりできなかった。解説が終わった後、自分で自分の解説している姿をビデオで振り返った。自分が誰かと話している時、自分がどのような態度でいるのかについて、考えたことはほとんどない。そのため、とても違和感を覚えたが、「解説している自分」を第三者の立場から客観的に見ることができ、話すときにどのような点に気をつければよいのか、自分にどんな癖があるのかを知るよいきっかけとなった。また、他の学生たちが自分の展示解説について評価する評価シートの内容も非常に参考になった。評価シートには展示解説に関するアンケートの他、展示解説の良い点、改善すべき点の自由記述欄がある。改善すべき点として、姿勢や目線の他に、「専門用語」に関する指摘を受けた。今回、私は鈴木カップリングについて解説を行なった。化学を専攻していなければわからない専門用語を、知っているものとして使っていた箇所がいくつかあったのである。自分にとっては当たり前であったことが、他の人にはそうではない。具体例や別の言葉で置き換えて表現するなどの工夫が必要であると痛感した。今回注意された点を踏まえて、よりよい解説ができるように練習をしていきたいと思う。

(総合化学院 修士1年 倉千晴)


補助資料を用いて丁寧に説明する


骨格の特徴を写真で比較しながら解説する


 植物標本の生息地での情報をタブレット端末で示して説明する