授業報告 博物館学特別講義 II 第10回 6月25日

第10回

担当:鈴木幸人


今回から三回、芸術学講座准教授の鈴木幸人先生がこの講義を担当して下さる。第一回の今日は博物館における展示とその解説についての講義が行われた。博物館における展示物とは多くの場合自分以外の人が作ったものであり、それを解説する上では必要な情報とそうでない情報を自分の中で明確に分けて考えねばならない。更に、質問に対しては正面から答え、自分だけの理解と解釈に基づいて質問者の意図と異なる答えを返してはいけない、受け答えの上では自分の立場を明確に自覚しなければいけない、などといった基礎的だが忘れがちな事についての説明していただいた。これらを踏まえた上で、展示解説も物事の説明の一つであるため、受講者のそれぞれが自分の分野と研究テーマの説明を行い、説明や受け答えに関する指導を受けた。それぞれの研究テーマから更に深いところやより一般化した議論まで話を進め、物事の考え方や説明の方法などについて考えるきっかけとなる講義だった。

(理学院自然史科学専攻 修士1年 高崎竜司)