授業報告 博物館学特別講義 II 第14回 7月23日

第14回

担当:湯浅万紀子


 前回に引き続き、今回も展示解説ボランティアの方々にも参加していただき、展示解説の実践を行った。解説を行ったのは5人の学生で、北大の建築、鈴木・宮浦クロスカップリング、骨格標本、植物標本、北大の蔵書といった多種多様なジャンルの展示解説であった。

 これまでの講義を通し、先生方や学生から指摘があった様々な点が、大幅に改善された解説となっていたように思う。リハーサルと比べて、解説の構成自体に変化がみられた学生もいれば、よりスムーズな解説となっていた学生もいた。また、身振りや声の大きさ、質疑応答の際の受け答えなどにも変化がみられた。

 展示解説は、解説のための知識、来館者の方と接するコミュニケーション能力、時間配分能力など様々な能力・技量が要求される。しかしさらに重要なのは、来館者の方に、その展示の面白さを伝えたいという気持ちや、また自分自身が展示解説をいかに楽しんで行えるかということではないだろうか。

 展示解説の練習・発表を通して得られた経験は、面接やプレゼン発表など、様々な場面で応用可能なものである。それらを今後の様々な場面に活かしていきたい。

(文学研究科思想文化学専攻 修士一年 野田佳奈子)