授業報告 博物館コミュニケーション特論I まっクラーク博物館 大学生編

◇まっクラ〜ク博物館〜大学生編〜

 

北大総合博物館教員や理学部事務の方々をはじめとする、多くの御協力の下で、7月29日20時より「まっクラ〜ク博物館 大学生編」を特別開館した。玄関ホールで受付後、支給されるライトを使用しながらまっくら〜くしたルート(中谷宇吉郎教授室→アイランドアーク→2F展示エリア→1F展示エリア)をめぐる、プログラムである。

はじめに訪れる中谷宇吉郎教授室では、まっくらな中から現れる案内人が、中谷先生の業績や北大とのかかわり、中谷ダイアグラムなどを解説した。

3Fのアイランドアークでは、普段は展示されていない昆虫(モルフォ蝶,コムラサキなど)や鉱物(スターサファイア,ムーンストーンなど)を、まっくらな中で光を当てながら観察し、構造色やへき開などの光の干渉によるさまざまな現象を学んだ。

2F展示エリアでは、普段の博物館とは異なり、静寂な中で、月夜に照らされる常設展示を鑑賞。さらに1F展示エリアでは、夏の企画展示「巨大ワニと恐竜の世界 ―巨大爬虫類2億3千万年の攻防―」より、トリケラトプスやアフロヴェナトールなどの恐竜の化石が展示されており、光をいろいろな角度から当てると影が動きだし、恐竜が復活したかのようであった。

特別開館は入場者から高評価を頂いており、「また博物館に来たい」など大変喜ばれた。しかし、22時に惜しまれつつも閉館、7月30日から通常の北大総合博物館(9:30〜16:30)として開館する。

次にいつ当館が開館されるかは未定であるが、スタッフからも「まっクラ〜ク博物館〜冬の陣〜を開きたい!」との意見も上がっている。

今後も「まっクラ〜ク博物館」にご期待ください!

(理学院 自然史科学専攻 修士1年 吉田大輝)



ペンライト一つで暗闇の博物館を巡る。闇の奥には新たな発見が…


中谷宇吉郎の部屋では、まっくラーク博物館を企画した受講生がダイヤグラムなどを解説する


総合博物館入り口では、来館者に対して館内での諸注意などを丁寧に行なう