授業報告 博物館コミュニケーション特論 I 第7回 5月22日

今週はまず、司会の雲中くんが事前に実施したアンケートをもとに、企画全体とその中で行われる各企画の内容に関してのそれぞれの回答に対する確認作業が行われた。その後、具体的な実現性が見えてこないという先生のご指摘を承けて、当日の動きを確認しながら、ミュージアムデッキの他に利用可能な館内の部屋の候補を見学する班と、当日のスケジュールを確認しながら会場の設営を検討する班とに分かれた。見学の結果、当初のミュージアムデッキのみの使用から、博物館3階の部屋も利用することを決定した。しかし当日のスケジュールを決めていくなかで、必要人員の調整と企画の中身の曖昧さが露呈し、結局、議論は振り出しに戻ってしまった。
このところの札幌の天気は落ち着かない。曇天を北風が刺激しいつ降り出してもおかしくない空模様である。こちらでは5月のこの天気は珍しくないようだ。それだけに大阪の初夏がちょっぴり恋しくなる。時たま覗いてはまたすぐ隠れてしまう太陽にもあまり期待しなくなった。今の私たちの状態もそんな空模様に似ている。
議論が難航している。企画の内容自体が決定できず、毎回同じことを話している。焦る空気の中で、苛立ちからかつい語気も強くなってしまう。 いきいきとアイデアを語る笑顔がなくなり、みんなお互いの顔を見なくなった・・・
この企画は、そもそも総合博物館の1つの事業として進めなければならないものだから、学生主体で思い通りのことができるわけではない。この点を私たちが明確に意識できていなかったため、目的、コンセプト、対象、スケジュール調整を決定しないまま、なんとなく進めてきたことが現状の困惑と停滞の要因となっているように思われる。皆の思いがバラバラにならないように、やる気が消えてしまわないように、進めていかなければ・・・
と、少々悩ましい展開であったが、皆のやる気は失われず、授業後の個々での連絡のやり取り、授業外ミーティングにより、ようやく企画のカタチはできあがった。今後は、それをもとに、先生方からいただいた助言を生かし、物品や備品の使用確認を含めて総合博物館から企画の実行を認めてもらえるよう、プレゼン準備をしっかり行っていきたい。
企画案の概要は、以下のとおりである。
・企画名  HAKU(もしくは博)HUCK!ワックワク HAKU fes
・コンセプト  大学生(特に北大生)の博物館像を打ち破り(hack)、小学生と高校生に研究の道を切り開いてもらいたい(hack)。北大総合博物館新規ファン&リピーターの獲得
・概要 博物館横のミュージアムデッキを拠点に、博物館と標本/資料に関連した5つのミニイベントの開催。カフェ(サークルによる)も併設。
・各イベント
*ぽんぽんおしょろ丸
*驚異の部屋ツアー
*科学実験ワークショップ
  *鉱物鑑定(剥片観察)
 *映画上映
 *インスタレーション展示 feel to HOKUHAKU
日時:1. 718(カルチャーナイト開催中 (16:3021:00)
      2. 8 3() オープンキャンパス開催中 (12:0018:00)
場所:晴天 総合博物館横ミュージアムデッキ&総合博物館内3階S313
     雨天 共同研究室&総合博物館内3階S313

(文学研究科修士1年 原田悠里)

受講生それぞれの思いをカタチにするまでは、企画を何度も練り直す

ホワイトボードでイベントの内容を整理する。しかし、まとまりきらない