授業報告 博物館コミュニケーション特論V 第12回 7月10日

博物館の展示解説におけるビデオレッスンの続きを行った。これは学生が他の学生や先生方に対して実際に展示解説する場面をビデオ撮影し、後にそれを皆で見ながら展示解説時に注意すべき点やどのようにすれば来館者に対し伝わりやすい解説になるかを一緒に考える授業である。
ビデオレッスンを受けてみると、自分がどのように展示解説を行っているか客観的に見ることができる。私は、非常に緊張して余裕がなくなってしまったが、ビデオで見ると自分が思っていたよりもそれが周りの人に伝わっていなかった。つまり展示解説では、自身を持って話すことが重要であるようだ。落ち着いて話すことで来館者の方に安心して展示解説の内容に集中していただけるようである。また、展示解説は解説員がただ一方的に話すのではなく、あるブースについて来館者に興味を持っていただき、理解していただこうとすることである。よって解説が自分の専門や興味に偏りすぎて、来館者の関心から離れすぎないように注意する必要がある。どうしても、自身が大学院等で学んでいる専門分野について詳しく解説しようとしてしまうが、来館者に多くのことに興味を持っていただこうとする、来館者側の視点が解説中に重要になるだろうと感じた。
(農学院修士1年 矢部敦子)