授業報告 博物館コミュニケーション特論 III 第6回 11月12日

今回の授業では、私が持参した日本有機地球化学会湯河原シンポジウムのお土産「鯵サブレ」を全員で食べるという和やかな雰囲気で始まった。この博物館コミュニケーション学?を受講するようになり、お土産品のデザイン、販売ターゲットなどどんな考えに基づいて売られているのかなどを普段から考え分析するようになったことは自分でも嬉しい驚きがある。

前回の授業で、おのおの自分が売りたいと考える商品の企画書を作ってきた。その上さらにもう一品のアイデアを考え授業に臨んだ。そのたたき台を元に、それぞれコメントや議論を行いより良い品を作り出すためのきっかけが得られたのではないだろうか。

その話の中で、特に私が面白いと感じたのは受講生の一人Usmanさんの故郷であるパキスタンでは、装飾の美しいトレーを普段は飾っておき、特別な日には使用するという風習があることである。少なくとも私は、パキスタンにこのような風習があることを初めて知った。育った環境が大きく異なるためにミュージアムグッズに関するアプローチの仕方が異なっており、このことでよりバリエーションを持ったグッズの開発に繋げていきたい。そして議論の結果、個人の仕事量が多くなり大変ではあるが、それぞれの考えた木工製品の試作を試みることになった。

次回の授業では、四者四様のグッズの考えをターゲットまで明確にした企画書を和歌山研究林に送り試作品の作成をお願いすると供に来館者用アンケートを作成する。

(理学院自然史科学専攻 修士2年 三枝樹 慧)

 

学会に行っても、グッズ開発について考える三枝樹さん


留学生のウスマンさん 自国の文化を授業で紹介する