卒論ポスター発表会 報告

2014年3月1日(土)・2日(日)に、総合博物館1階知の交流コーナーで「卒論ポスター発表会」を開催しました。

 

この春に北海道大学を卒業する文系・理系さまざまな学部の大学4年生10名が、卒業研究についてまとめたポスターの前に立ち、市民の方々や他大学学 生、北海道大学学生や教職員など来場者に研究成果を分かりやすく説明し、ご質問に答え、ご意見やご感想を伺いました。幼稚園児や小学生も説明を聞いて下さ いました。

2日目は一人5分間のプレゼンタイムから始まりました。発表者がそれぞれのポスターの内容や見所などを紹介しました。最後に、2日間の来場者の投票による 来館者賞と、市民と北大教職員からなる審査員10名の投票による優秀賞、優秀デザイン賞、優秀コミュニケーション賞を決定し、津曲敏郎館長から賞状を授与す る表彰式と、審査員7名のご意見を伺う講評会を行いました。

 

 

今年度の受賞者は、
<来館者賞>
高野 詩織

「ギュスターヴ・クールベの狩猟画に関する考察−鹿のモティーフと森の風景を中心に−」

 

 

<優秀コミュニケーション賞>
豊田 あかり

「古代DNA分析による絶滅種ニホンアシカの分子系統」

 

 

<優秀デザイン賞>
山本 大貴

「原始惑星系円盤におけるアモルファスフォルステライト粒子表面での含水鉱物形成」

 

荻野 由香

「ホウ酸輸送体BOR1のエンドサイトーシスによる分解制御メカニズムの解明−シロイヌナズナはどうやってホウ酸過剰を防ぐのか?−」

 

 

<最優秀賞>
久保田 彩
「蝦夷層群最下部のコハク濃集を伴うイベント堆積物−堆積環境と陸生微小生物群−」

 

 

この取り組みは、「ミュージアムマイスター認定コース」の社会体験型科目の一環として行われました。発表者達は1枚のポスターを完成させるまで、ミーティ ングを続け、担当教員の指導を受けて互いに意見交換し、改訂を繰り返しました。また、さまざまなプロフィールをもった来場者を想定した説明のリハーサルを 重ねて準備してきました。この2日間、練習とは違う場面に苦労しながらも、ご来場下さった方々と生き生きと楽しくと対話し、研究室や学会とは異なる大学博 物館という場での実践を通して、それぞれに何かを掴んだようです。

また、発表会の運営も、「ミュージアムマイスター認定コース」の社会体験型科目の一環として学生4名が担いました。ポスターやプログラム冊子の制作、会場 設営、当日の受付、プレゼンタイムと表彰式・講評会の司会進行を担当しました。会場には北大カフェプロジェクトによるカフェが開設され、和やかな対話を楽しむ 場が生まれました。

発表者と運営担当学生の事後考察レポートは後日HPで公開します。