授業報告 博物館コミュニケーション特論 I 第6回 5月14日

今回の授業では、「博物館のキャラクター制作」についてさらに具体的に議論した。前回までの授業では、博物館の展示物や建物にまつわるキャラクターにするのはどうか、というところまで話し合いを行っていた。議論は地域性キャラクターの成功実例なども参考にしながら進めた。

論点は、(1)キャラクター制作の目的、(2)制作するキャラクターの位置づけ、(3)キャラクターの活用法の主に3点である。(1)目的としては、本来ハンデとなる「博物館の休館」をこれまで博物館を利用することの少なかった「若い人たち」にPRするという方向に固まりつつあった。キャラクター利用の大きな目的は休館期間のPRであるが、開館後もぜひ使っていただきたいという意見が多数出た。そのため、(2)位置づけは、「休館期間限定〜開館後も使用を続けていただくこと」を視野に入れ、話を続けた。(3)活用法には、展示物を模したキャラクターに展示物解説を行わせるリーフレットの作製、博物館HPの展示物解説の充実化、SNS上で博物館情報を発信、などの案が出た。これらについて、開館後もキャラクターを活用する場合、キャラクターのデザインや使用方法の引き継ぎなどより明確に決めなければならない点が多数存在するため、さらに議論が必要とされる。

まだまだ課題はたくさんあるが、話し合いが具体性を帯びてきたのでとても楽しくなってきた。次回は、具体的なキャラクターデザインも考えつつ、企画発表に向けたプレゼン資料の作成を行う予定である。

(生命科学院生命科学専攻修士1年 石宮聡美)