2023年度後期 ミュージアムマイスター認定式
2023年度後期のミュージアムマイスター認定式を、2024年5月13日に行い、坪田館長から認定証が授与されました。
今回認定されたのは次の3名です(所属・学年は2023年度)。
荒岡 柊二郎さん(理学部 地球惑星科学科 4年)
古郷 優平さん(理学院 数学専攻 修士2年)
長峰 実央さん(同上)
坪田館長は祝辞として、先日訪れた十和田市の新渡戸記念館でのエピソードを紹介され、マイスターに認定された3名には、札幌農学校の二期生であり国際的に活躍された新渡戸稲造氏のように世界を視野に入れて活躍してほしいと語られました。
荒岡さんは、高校時代にミュージアムマイスター認定コースを知り、北大に入学したら必ず挑戦しようと決めていたとのこと。コロナ禍と重なった学生時代、1年次にコースの「卒論ポスター発表会の運営」に携わり、4年次に「卒論ポスター発表会での発表」を行い、学生生活のよい思い出になったと語りました。コースでは通常の学部授業とは異なる分野の知見に触れたり体験ができたことで見識が広がったとのこと。コースで得たことを、今後の大学院での研究生活や修了後の社会生活に活かしていきたいと展望を述べました。
古郷さんは、総合博物館で2022年度に開催された夏季企画展「感じる数学」での解説を通して博物館に関心を持ったとのこと。その後、博物館では数学という自身の専門性を活かす場面は少なかったけれども、ミュージアムマイスター認定コースではワークショップの企画・運営・評価やミュージアムグッズの開発といった授業を通して、研究室とは異なる経験ができて楽しかったと語り、コースで身につけたコミュニケーションやプロジェクトのマネジメントの能力を、今後、研究や発表の場で活かしていきたいと述べました。
長峰さんは、中学高校時代の同級生がミュージアムマイスターに認定されていたことから、コースに関心をもち挑戦したとのこと。コロナ禍の学生生活では他者と関わる場面が少ないなか、博物館での学生企画プロジェクトの運営・評価の授業などを通して、異分野の学生やスタッフと協働する経験ができ、そこで身につけた能力を活かしていきたい、留学も検討していると語りました。
この3名を含め、ミュージアムマイスターに認定されたのは58名となりました。
卒業して企業や大学、博物館などで活躍されているマイスターもいれば、在学中で研究を意欲的に進めているマイスターもいます。
彼らの活躍を博物館はこれからも応援し、彼らに続くミュージアムマイスターの誕生を期待しています。