【報告】2022年度卒論ポスター発表会

2023年3月4日(土)・5日(日)の2日間、卒論ポスター発表会を開催しました。2008年度から始まったこの発表会は、今回で15回目を迎えました。ポスター発表には理学部・工学部から5名、発表会の運営には理学部・工学部・総合教育部・文学部から7名が参加しました。

発表会当日に至るまで、ポスターの見直しや発表の練習を重ね、発表会が近づくにつれて緊張気味の学生たちでしたが、当日はお子さんの目線に合わせて屈んでプレゼンをしたり、後ろの列に座った方を見やすい前の席へ誘導したりと柔軟に対応しながらしっかり練習の成果を発揮していました。学生たちの研究に興味を持たれて、発表内容に引き込まれていく方々の姿も数多く見られました。運営担当の学生達は、展示について尋ねるお客様に親切に対応したり、にこやかに接したりして会場で和やかに過ごしていただけるよう心掛けていました。

本発表会はコンテスト形式になっており、市民・北大教職員・ミュージアムマイスターから成る16名の審査員による評価と、2日間の来館者投票を設定しています。 また、昨年度の卒業ポスター発表会から、北大が現在力を入れているSDGsへの取り組みに自分の分野の研究がいかにつながり、その道筋とビジョンを社会に描けるのかについても審査の対象となりました。

5日(日)の表彰式・講評会は運営スタッフの学生が司会進行を務めました。例年より発表学生の数は少なかったものの、それぞれの取り組みは甲乙つけがたく、ミュージアムマイスターの審査員が合議で決定するマイスター賞の議論も白熱しました。

来年度以降も卒論ポスター発表会を開催してまいります。多くの方々のご来場をお待ち致します。

今年度の受賞結果は以下の通りです。

 

最優秀賞

増田啓佑 (工学部)

 「北海道大学旧札幌農学校図書館の変遷と現況」

優秀賞

矢倉鉄平 (理学部)

 「イグアノドン類の尾端骨様化石の結合過程の推定~しっぽの先端に隠された新種の可能性~」

マイスター賞

伊藤政矩 (理学部)

 「カムイサウルスとヤマトサウルスは何を食べていたのか?~歯の傷から生態を探る~」

 

SDGs賞

髙橋陸   (工学部)

 「札幌市新川地区の三角屋根住宅群がつくる街並み」

 

来館者賞

大野真緒   (理学部)

「むかわ町穂別産の頭の化石はサメ?エイ?」

 

マイスター賞は、歴代のミュージアムマイスターの皆さんが審査員を務められ合議の形で決定いたしました。今回の審査も甲乙付け難く、議論が白熱いたしました。

 

発表会の様子

 

表彰式の様子

 

審査員一覧

<教職員審査員>(敬称略)
小澤丈夫  北海道大学総合博物館 館長・大学院工学研究院 教授
内田努   北海道大学大学院工学研究院 准教授
高橋英樹  北海道大学 名誉教授・北海道大学総合博物館 資料部研究員
出村誠   北海道大学先端生命科学研究院 / 北海道大学生命科学院 / 北海道大学理学部 教授
山内彩加林 北海道大学低温研究所 助教

<市民審査員>(敬称略)
浅野目祥子 NPO法人手と手 代表理事・ミュージアムカフェぽらす/ミュージアムショップぽとろ 代表
中道洋友  北海道札幌北高等学校 教諭
西村卓也  北海道新聞社 論説主幹
藤田良治  愛知淑徳大学創造表現学部 准教授
矢野ひろ  北海道遺産協議会 理事

<ミュージアムマイスター審査員>(敬称略)
太田晶   むかわ町経済恐竜ワールド戦略室
押野祐大  北海道中標津高等学校 教諭・北海道大学環境科学院 博士後期課程3年
遠藤優   北海道大学理学院 博士後期課程2年
高田健太郎 北海道大学理学院 博士後期課程1年
佐々木悠貴 北海道大学工学院 修士課程2年
大藪隼平  北海道大学理学院 修士課程2年