授業報告 2022博物館コミュニケーション特論 I 第2回 4月21日

前回のガイダンスを経て、今回2回目の授業では、まず湯浅先生に総合博物館3階の展示を案内していただいた後、各自が考えた総合博物館の課題と、その課題に対する企画案を発表した。
総合博物館3階の展示は「収蔵標本の世界」がテーマになっている。医学、考古、生物、古生物、鉱物と幅広い分野にわたる標本資料を見学し、博物館の課題を考える時間になった。
その後、教室に戻り、各自で発想した博物館の課題と企画案を発表した。コロナ禍によってコミュニケーションが不足しているのでワークショップを開催したい、入場券のような博物館に来館した証がないので記念になる小物を作ろう、解説パネルにふりがながないので子ども向けにパンフレットを作ろう、北大生の来館者をもっと増やしたいので北大生の生活を展示にしてはどうか…など、学生それぞれ目の付け所が三者三様であった。
本日の授業では、予算や時間、必要になる手続きの煩雑さなど、企画を実行するにあたって拘束条件になるものはあまり考えず、自由にアイディアを出し合って発想を広げることを目的に議論を進めた。例えば、総合博物館は北大内に所在しているものの、いつでも行けるという意識から北大生の来館者が少ないという課題に対し、SNSを利用したイベントを企画してはどうかというアイディアが上がった。他にも、観光客を呼び込みたいという点から、北海道の鉄道に関した企画をしたいという声もあった。
次回の授業では、今回話し合ったアイディアを元にして、北大総合博物館の企画として意義あるものになるよう議論を進め、具体的な企画案を作っていく。
岩本歩夢(理学院 自然史科学専攻 科学コミュニケーション講座 修士課程1年)


書記を務めた岩本君