授業報告 2021博物館コミュニケーション特論 III 第10回 12月15日

10回目の講義では、まず、森本さん、大藪さん、Hassanさんらによる店舗視察の報告から始まった。札幌駅周辺の店舗で実際に販売されている風呂敷の種類やその価格についての情報を共有した。実際に店舗で購入した風呂敷を見ながら、我々が作成する予定である風呂敷についての議論を進めた。価格や品質、使用する場面等を考慮した結果、素材は綿で、大きさは90cm角がよいという結論に至った。各業者に見積を依頼し、その結果を踏まえて商品の価格等を決めていく予定である。

続いて、Hassanさんから、Nakshi katha(ノクシ・カタ)の説明があった。Nakshi katha とは、バングラデッシュを代表する手工芸の一つで、手刺繍の布製品のことである。主に古くなったサリーなどの布を重ねて、そこに植物や動物をモチーフにした模様の刺繍を施すことで作成される。ベットカバーやクッションなど生活の中で幅広い用途に使用することができる。他国の布製品に対する知見を深めることができ、この知識を今後のグッズ開発に役立てていきたい。
風呂敷、フレークシールのデザインについては、大枠の構想はできているが、細かい点まで議論できていないため、次回の授業でデザインを決定し、販売方法の詳細まで考えたい。また、販売価格や発注先の業者を決め、博物館員に対して企画書を提出する準備も並行して進めていく予定である。
池田柊理学院 自然史科学専攻 科学コミュニケーション講座 科学教育研究室 修士1年)


HassanさんによるバングラデシュのNakshi kathaの紹介


デザインのモチーフと意味を説明


横山さんは土器の風呂敷の魅力的なデザインを提案