授業報告 2021博物館コミュニケーション特論 III 12月2日 土器の見学会

ミュージアムグッズをデザインするにあたり、モチーフにしたいと考えている土器の実物を、授業時間外に見学した。
北海道大学総合博物館の考古展示室には、礼文島の香深井Ⅰ遺跡から出土した、オホーツク文化の土器が主に展示されている。横山さんの補足説明を聞きながら観察したことで、時代による土器の特徴の変化を読み取ることができた。土器の一つ一つをじっくり観察することで、土器を作ったオホーツク文化の人々の生活や文化に思いを馳せることができた。
北海道大学埋蔵文化財調査センターには、北大構内で出土した土器や石器などが、発掘地点ごとに展示されている。土器の型式として唯一、大学名がつけられている「北大式土器」を、特に注目して観察した。北大式土器の特徴である上側の縁に並んだ丸い文様や表面の縄文を、どのようにミュージアムグッズのデザインに活かすかを考えるとてもよい刺激となった。
森本智郎(理学院 自然史科学専攻 科学コミュニケーション講座 博物館教育学研究室 修士1年)


総合博物館3階の展示室
横山さんの説明を聞きながら見学することで、展示されている数々の土器への理解が深まった。

 
埋蔵文化財調査センターの展示室
ここでも横山さんの解説を聞きながらデザインのモチーフとなる北大式土器の実物を見ることで、
アイディアを広げ、そして洗練させていく機会となった。