授業報告 2021博物館コミュニケーション特論 I 第1回 4月8日

2021年度の博物館コミュニケーション特論Ⅰ「学生発案型プロジェクトの企画・実施・評価」が開講された。昨年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大によりオンライン化され、講義スタイルが例年から大きく変更された。今年度は感染対策に十分気を付けながら、例年通りのスタイルで実施する予定である。
前半に、湯浅先生から過去に実施したプロジェクト例を提示していただいた。どの事例も、課題設定を踏まえて対象とする来館者層を設定し、伝えたいことを絞ったプロジェクトを実施したと感じられた。私たちが企画を立案するときには、その内容に加えて広報や評価の方法まで考慮しなければならない。学ぶべきことは多いが、積極的に身につけていきたい。その後は、北海道大学総合博物館の特色や強みについて説明していただいた。博物館全体における大学博物館の特徴の一つは学生が活動していることである。さらに学生が主体となってプロジェクトを発案したり、ミュージアムグッズを企画したりしているのは北海道大学総合博物館ならではの特色である。この特色を活かしたどんなプロジェクトになるのか楽しみだ。
後半には受講生それぞれから自己紹介があった。さまざまな研究のバックグラウンドをもつ大学院生に加え、ミュージアムマイスターコースに参加している学部生も受講している。受講生それぞれが語った「一番記憶に残っているミュージアムでのエピソード」はどれも面白く、博物館での体験の多様さを実感した。プロジェクトの企画・運営・評価を通して、受講者の過去の博物館体験を深く共有できることが楽しみだ。さらに本プロジェクトへの参加が、受講者全員にとって良い博物館での体験になることを願っている。
森本智郎(理学院 自然史科学専攻 科学コミュニケーション講座 修士課程1年)


キャンパスが緑に輝く季節に向けて、学生達の新たなプロジェクトが展開されていく