【報告】2020年度卒論ポスター発表会

2021227日(土)・28日(日)の2日間、卒論ポスター発表会を開催しました。2008年度から始まったこの発表会は、今回で13回目を迎えました。ポスター発表には文・理・工の3つの学部から8名、発表会の運営には工学院・文学部・理学部・総合教育部・水産学部から5名が参加しました。

 天候が比較的穏やかだったこともあり、会場となった1階「知の交流」ホールには2日間合わせて約250名の方が来場しました。

発表会当日に至るまで、ポスターの見直しや発表の練習を重ね、発表会が近づくにつれて緊張気味の学生たちでしたが、当日は発表回数を重ねるごとに緊張がほぐれ、訪れた方々のペースにあわせて質問を伺ったり、時には研究の過程の裏話を交えながらコミュニケーションしていました。「どうしてこのような分類をしたのか」「この研究はこれからどう展開するのか」と、学生たちの研究に興味を持たれて、発表内容に引き込まれていく方々の姿も数多く見られました。運営担当の学生達は、この場を和やかなものにするよう配慮し、会を運営しました。この発表会全体が大変充実した意義のあるものだったと感じていただけたのではないでしょうか。

本発表会はコンテスト形式になっており、市民・北大教職員・ミュージアムマイスターから成る15名の審査員による評価と、2日間の来館者投票によって3つの賞が決定しました。
また今年は優秀な発表をした2名の学生に新たに特別賞も授与されました。

28日(日)の表彰式・講評会は運営スタッフの学生が司会進行を務めました。発表者や審査員のほか、来館者の方々が出席し見守るなか、受賞者には賞状と記念品が授与されました。来館者投票のコメントではどの発表者も内容やコミュニケーションが素晴らしかったとのコメントをたくさん頂きました。

来年度以降も卒論ポスター発表会を開催してまいります。多くの方々のご来場をお待ち致します。

今年度の受賞結果は以下の通りです。

 

 

最優秀賞

高橋 奈菜(工学部 環境社会工学科)

「現代日本建築家による生物分野の参照方法と建築作品への適応方法―建築分野における生物分野の影響を考察する―」

ミュージアムマイスター賞 / 来館者賞

長谷川 健太(文学部 人文科学科)

「菅原氏による『元秘抄』の編纂意図」

特別賞

石山 亜美(文学部 人文科学科)

「競争的協力か規範的協力か―関係流動性が協力行動の目標に与える影響―」

和田 知里(文学部 人文科学科)

「ウマの音声はどんな意味を持っているのか?―ウマ母子間の音声コミュニケーションに関する検討」

 

発表会の様子

     

審査員(敬称略)
■教職員審査員
⼩澤丈夫(北海道⼤学総合博物館⻑・⼯学研究院 教授)
内⽥ 努(北海道⼤学 ⼯学研究院 准教授)
⾼橋 英樹(北海道⼤学名誉教授、総合博物館 資料部研究員)

■市民審査員
中道 洋友(札幌北⾼校・⾼⽂連理科専⾨委員⻑)
⻄村 卓也(北海道新聞 論説委員室主幹)
萩 佑(北海道遺産協議会 理事)
浅野⽬ 祥⼦(NPO法⼈⼿と⼿ 代表理事・ミュージアムカフェぽらす・ミュージアムショップぽとろ代表)
宮⽊ 康⼆(岩⽥地崎建設株式会社 顧問)

■マイスター審査員
太⽥ 晶(むかわ町役場 穂別総合⽀所 恐⻯ワールド戦略室)
⼭内 彩加林(⽣命科学院 ⽣命科学専攻 博⼠過程)
杉⾕ 紬(⽂学院 ⼈⽂学専攻 修⼠課程)
森本 智郎(⽣命科学院 ⽣命科学専攻 修⼠課程)
遠藤 優(理学院 ⾃然史科学専攻 修⼠課程)
松⽥ 真莉⼦(⽂学院 ⼈⽂学専攻 博⼠課程)
⾕⼝ 加奈⼦(理学院 ⾃然史科学専攻 修⼠課程)