2019年度学生参加プロジェクト「宇宙の4Dシアター」第1期プログラムの運営 受講生の最終考察

博物館ボランティアが運営している体験型展示「宇宙の4Dシアター」。ミュージアムマイスター認定コース「学生参加プロジェクト」の一環として、北大生がボランティアと協働で公演に向けた制作活動や、博物館のイベント運営について学んでおり、2019年度は2名が受講しています。第1期で活動した北大生がまとめた最終考察レポートをご紹介します。

 

私は数か月間活動に参加していく中で、沢山の刺激を受けることができた。ポスター一枚につけても、来館者の視点に立ちどうしたらよりわくわくして、参加したいと思ってもらえるか、見やすいのかを丁寧に検討していったこと。シナリオもわかりやすい言葉遣い、発声、表現を求めて改善を加えること。こうした丁寧さは学生から社会人まで、様々なバックグラウンドを持っているボランティアメンバーの方と一緒に自由活発に意見や助言を交わしあえたからこそ可能であったように感じる。色々な公演を経る中で公演ごとに着眼点が違ってなお興味深い内容となっているのは、この環境の御蔭であると思う。ただ一つ、何か特別なことをプラスするだけでも公演は雰囲気が一味変わる。そして楽しんでいってもらったときの嬉しさ。公演は博物館のスタッフの方や来館者の方々、そしてボランティアメンバーの方々、本当にたくさんの人に支えられている。今後も、このような活動に積極的にかかわりたいと思った。

今回参加してみて、自分が来年度から函館に行くのでなければ継続して活動に関わりたいと感じた。今後この経験を生かせるように努めてゆきたい。

《水産学部海洋資源科学科2年 長田幸子》

宇宙の4Dボランティアでは、公演ごとにシナリオ担当、プラネタリウムソフトMitakaの操作担当、音響担当など複数の役割があり、それぞれ担当者を決めて分担して準備を行っている。公演によっては会場を装飾する飾りづくりを行うこともある。

参加当初は、この役割分担について、社会人が多いメンバーの負担軽減のためにあると考えていた。しかし、参加した数回の公演の中で、役割が偏りすぎないことで各メンバーの長所が活かされ、1+1以上のパフォーマンスが生まれる現場を何度も目にした。メンバーがボランティアに参加した理由や背景は様々で、得意分野や興味も異なっている。共通項は、みんな星や宇宙が好きだということである。そんな多様な人が集まる4Dでは、自分一人では思いつかないような工夫やアイデアを持つ人がたくさんいる。一人一人の良さが合わさってその時々でテイストの違う独自の公演が生まれているのではないかと感じた。

《理学院自然史科学専攻 科学コミュニケーション講座 谷口加奈子》