授業報告 博物館コミュニケーション特論 III 第8回 11月21日

初雪がちらついた第8回の講義は、過去に本講義を受講していた私たちの先輩をゲストにお迎えしてスタートした。ゲストが勤務されている博物館のグッズにまつわるストーリー、売れ筋商品や売上に関する情報、ショッパーの工夫等、勤務されているからこそ知りえる貴重なお話をいただいた。特に、ミュージアムショップはグッズを通じた教育の役割も担うため、グッズの学術的な正しさが重要だというご指摘は印象的であった。実際のグッズに触れながらお話を聞くことができ、受講生らの意欲もより高まったようだった。
その後、清水さんのスマートな司会のもとにスケジュールや授業目的の共有がなされ、3班に分かれてグッズの検討が進められた。検討範囲が広かった「雑貨班」では、意見を集約して方向性を固め、メモ帳や巾着袋の案を中心に議論がなされた。次回には実現可能性に基づいて案を絞り込んでいく。「タンブラー班」では、カフェとの連携に向けた提案内容の吟味と文章化が行われた。次回は、ミュージアムショップぽとろ、ミュージアムカフェぽらすの店長らに向けて提案して相談を進める予定だ。「ショッパー系班」では、お気に入りのショッパーを持ち寄ってイメージを深め、博物館を改めて巡ってデザインのモチーフを検討した。ショッパーの形式に関しても案を出し合った。次回は、ぽとろの店長との話し合いを通じ、需要に合わせて絞り込んでいく。また、ショッパーや学生企画ロゴのデザイン案を持ち寄り、具体化していく予定だ。
議論の合間には、出張から戻ってこられた湯浅先生からのお土産、かわいらしいパッケージのウイロバーをいただきつつ講義が進められた。いよいよ各班でグッズ案の実現に向けた動き出しが始まった。限られた時間の中で魅力ある企画提案ができるよう、力を合わせて進めていきたい。
野瀬 紹未(文学研究科 人間システム科学専攻 地域システム科学専修 修士1年)


グループワークと全体での議論と確認をマネージした清水さん


グッズ案が絞られてきた雑貨班


ショップとカフェとの打合せ内容について詰めるタンブラー班


お気に入りのショッパーを紹介し合うことから検討を始めたショッパー班