授業報告 博物館コミュニケーション特論 I 第6回 5月25日

前回までに、企画の対象者が決定し、内容として博物館活動の収集から展示を体験してもらう「学芸員体験ツアー(仮称)」と、博物館の展示物に詳しくなり参加者自身が解説ができるようになる「解説ツアー(仮称)」の大きく2つの意見に絞られた。そこで、今回は具体的な内容と日数や参加者の人数などについて話し合った。
まず、全員でハンズオンの展示室を中心に博物館を回ってみることにした。ハンズオンの展示室では、24個の引き出しが使われていないこと、「解説ツアー」を実施するならば、2階の生物標本の展示室がよいのではないか、など様々な気づきを得ることができた。
次に、教室に戻り「学芸員体験ツアー」か「解説ツアー」のどちらにするのかを話し合うことにした。「学芸員体験ツアー」に関しては、北大の構内にある植物を利用するなど多くの提案がされた一方、標本の作成に日数がかかってしまうのではないか、といった意見も出された。また、提案意見の少なかった「解説ツアー」に関しても、専門の博物館教員へのインタビューなどによって、「博物館活動の内情を知ってもらう」という目的が達成できるのではないか、といった意見が出された。こうしてなかなか企画内容の選定ができずにいたが、「解説ツアー」の要素を入れて「学芸員体験ツアー」を中心に行うということに、全員が納得する形で決まった。
最後に、日数や対象者の人数などの概要と、「学芸員体験ツアー」の具体的な内容について話し合った。日数は手軽さを重視して1日に決まり、場所はハンズオンの展示室はもちろん、1階のラウンジなども活用できないかといった意見も出された。また、広報としてメンバーが活動している児童館やミュージアムカフェぽらすでのビラ配布、ホームページやfacebook、さらに地下鉄や郵便局でのポスターの掲示などの提案がされた。
具体的な内容の提案として、最初に博物館を参加者で見学し、展示されている標本と同じ種を北大構内で採集すること、標本づくりの内容として採集できる植物では葉や木、押し花、採集以外でも化石のレプリカや手軽に入手可能なニワトリやサケの骨を利用すること、など様々な提案が出された。
次回は、今回決まった内容をさらに詳細にし、1日のスケジュールなどを決め、6月7日の博物館教員連絡会議での企画プレゼンに向けてプレゼン資料の作成に取り掛かることとなる。
(理学部3年 守屋友一朗)

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ハンズオン展示室でツアー内容を検討