授業報告 博物館コミュニケーション特論 I 第4回 5月11日

今回は、前回に引き続き企画案に関する意見交換を行った。受講生の考えた企画案に加え、湯浅先生のもとに届いた学部1年生の意見を参考に議論が進められた。受講生からは、博物館の存在をより広く伝える広報の重要性やその方法が提示された。また、1年生の意見からは、彼らが博物館に求める企画という貴重な情報を得ることができた。その中には標本製作講座やバックヤードツアーなど受講生の思いつかなかったアイディアが多く含まれていた。

これらの企画案や意見を踏まえ、今年度の企画の方向性について議論した。1年生の意見から、博物館に関わる人や博物館の仕事へ高い関心が寄せられていることが指摘された。また博物館ならではの特別感を味わえる体験に対する要望が多いことも推測された。こうした意見を取り入れ、博物館の仕事を体験するツアーを行うといった具体的な案が受講生から提示された。その他、企画の主な対象者に関する議論の場面や、企画の目標を明確にすべきとの意見に対し受講生一同が考え込む場面が見られるなど、短時間ながら活発な議論が行われた。

次回の授業では、今回の議論を踏まえ、企画の主な対象者や目的を明確にした具体的な企画立案を行っていく。限られた時間内での活動となるため、受講生の積極的な参加と協力が今後ますます重要となるだろう。博物館の資源や授業の最後に確認した受講生それぞれの得意分野を活かし、充実した企画を実行できるよう、次回以降も議論を重ねたい。
(文学研究科修士1年 神田いずみ)

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受講生の得意分野も活かした企画立案を目指す