授業報告 博物館コミュニケーション特論 I 第1・2回 4月13・20日

「博物館コミュニケーションⅠ」が始まった。この授業は北大総合博物館の課題を学生の視点から見出し、学生発案型プロジェクトの企画・実施・評価を行うものである。

第一回目の授業では過去にこの授業で実施された企画を具体的に教えていただいた。いずれも目的が明確で、キャッチ―なタイトル、工夫の凝らされた内容であった。その後、昨年リニューアルオープンした北大総合博物館の変化した点などを湯浅先生に解説していただきながら、全員で博物館を見学し、その中で、学生はそれぞれ課題を見つけることを意識した。

そして第二回目の授業では各々が感じた北大総合博物館の課題を自由に話し合った。博物館のスタンプの状況があまり良くないのではないか、中高生は博物館に行かないがどうすれば来てもらえるのか、そもそも北大生も来館することが少ないように感じるがその理由は何か、一方でさまざまな利用をしている北大生もいるようだ、二回も同じ博物館に来る理由とは何なのか、逆に博物館に来ない理由は何か・・・話題は多岐にわたり、初めてのディスカッションからも企画立案に向けてのヒントがいくつか掴めたように思えた。

次回の授業では、学生各自で企画書を作成し、紹介し、議論を重ねる。大学院共通授業であり、ミュージアムマイスターコースにも位置付けられているこの授業には、さまざまな専門分野の大学院生と学部生が集まった。どんなことが実施できるのか、不安はまだ多いように思うが、この大学博物館だからできることを見究め、受講生全員で協力して企画をまとめ、実現していきたい。
(理学院修士1年 徳丸沙耶夏)

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ディスカッションを通して、初対面の受講生同士の距離が縮まっていく