【11月2日開催】 バイオミメティクス市民セミナー(第95回)アントロポセン(人新世)とバイオミメティクス その2:人類学


イベント詳細

  • 日付:
  • カテゴリ:

人新世に生きるヒト:アラスカの環境人文学から考える

近藤 祉秋 先生(北海道大学 アイヌ・先住民研究センター  助教)

人新世における人類は、気候変動や生物種の大量絶滅を引き起こす地球規模のアクターになったとされています。しかし、生態系に対して影響力を与えるメカニズムをどのように捉えたらよいのでしょうか。また、人新世における人類を考えることは、ヒトという種をどのように捉えるかという哲学的な問いにも関わっているのではないでしょうか。近年、人間と自然の関わりを人文学的な観点から学際的に研究する環境人文学が世界的な注目を浴びていますが、この動向は人新世におけるヒトの現在と未来を占うものであるといえます。講演者が文化人類学的な研究をおこなってきたアラスカ先住民社会の現状を事例として、近年の研究成果にも触れながら「人新世」を考えてみましょう。

<略歴>

2009年 早稲田大学国際教養学部国際教養学科 卒業

2011年 早稲田大学大学院文学研究科文化人類学コース修士課程 修了

2011年~2015年 アラスカ大学フェアバンクス校人類学博士課程 留学

2016年 北海道大学アイヌ・先住民研究センター 着任

現在に至る

(画像をクリックするとpdfファイルが開きます)