授業報告 博物館学特別講義 II 第7回 6月4日

第7回

担当:藤田良治、湯浅万紀子


 前回に引き続き、今回の講義でも実際に展示解説を行い、その様子を記録した映像をみながらビデオレッスンを行った。講義内では3人の学生が自分の展示解説の様子をビデオにより振り返ったが、足の向きや姿勢、目線、表情など、学生によってそれぞれ異なった点が指摘されており、映像でみることによって改めてその人の「癖」を発見することができた。例えば、目線が展示物の方ばかりに向いていると来館者が蚊帳の外になってしまい、表情が緊張してしまっていると面白さが伝わらない。また足の向きが内股だと姿勢が悪くなり声が出ないので、片足を一歩引いたモデル立ちのような姿勢のほうがよい。このような指摘を映像でみながら聞くと、ああ、なるほど、と本人でなくても納得できるのだが、それを実際の展示解説に活かすにはまた練習が必要であるとも感じた。

 また今までの学生に共通して、緊張がほぐれ調子が出てくるのが解説の半分を過ぎた後になってから、という点が指摘されたが、自分のペースを掴むというのもやはり慣れが大きいのではないかと思ってしまう。もし自分の展示解説力を高めたいのなら、講義時間内だけでなく、友達を誘って練習してみるのもいいレッスンになるかもしれない。

(生命科学院 生命システム科学コース 修士1年 阿部万純)



作成したシナリオを基に、展示解説リハーサルに臨む


関連する建築物の写真を示して、分かりやすい解説を心がける


教室に戻り、映像を見ながらよい点や注意すべき点が指摘され、確認する