授業報告 博物館コミュニケーション特論V 第5回 5月15日
小林先生ご担当の3回の授業最終回である今回は、博物館における評価について学んだ。まず教育機関としての博物館の重要性と社会的な認識の違いについて、社会的には目に見える成果が出やすいものからの評価に重きを置く傾向があるが、教育・研究も重要な要素であることが説明され、バランスをとることの必要性とその難しさが伝わってきた。また、アンケートの意義や集計方法などを知ることができた。特に、北大総合博物館を例とした実際のアンケート調査の結果を見ながら、場に応じて適切な設問を用意することや、集計して博物館の現状・全体像を把握することについて学んだことは、印象的であった。現状を客観的に把握して仮説を立てることは、より良い博物館にするために必要であり、状況の把握のためには知りたい情報を洗い出し、基礎データだけでなく詳細にわたったアンケートを作成することが必要だと知った。良い点のみでなく問題点も把握しようとする姿勢を持って、評価をすることが大切だと実感できた。
(理学院自然史科学専攻 修士1年 中嶋灯奈)