【受賞】湯浅万紀子准教授が日本ミュージアム・マネジメント学会学会賞を受賞
博物館教育・メディア研究系の湯浅万紀子准教授が、2014年5月に、日本ミュージアム・マネジメント学会の第15回学会賞を受賞しました。受賞理由として、「ミュージアム・マネジメントに係る研究に邁進し続けてきた。継続的な取り組みとともに、研究における先進的な視点や学術性の高さが、学会のみならずミュージアム・マネジメント研究の進展に大きく貢献するものとして高く評価された」などが挙げられました。
湯浅准教授は、「記憶のなかの博物館」を研究テーマに設定し、博物館における体験が人々に与えるインパクトを長期的に評価する研究に取り組んでいます。人々の記憶に残る博物館体験を調査し、認知面での学習効果にとどまらない体験の多様な意味を明らかにすると同時に、その記憶を続く世代へとつなぐための博物館活動の展開方法を研究しています。博物館活動の意義を検証し、博物館資源を生かした活動への提案を導くための研究でもあります。認知心理学者の清水寛之教授(神戸学院大学)と、博物館教育学と科学教育の研究者のディビッド・アンダーソン教授(ブリティッシュ・コロンビア大学)と共に、日本とカナダからそれぞれ科学研究費の助成を受け、共同研究を展開しています。
湯浅准教授は「受賞を励みとし、これからもさまざまな博物館・科学館の関係者の皆様にご協力いただいて実証的な研究を進め、北大総合博物館での教育・研究に尽力していきたい」と述べています。