5月27日(土)『 ライマン来道150周年・2023年度「地質の日」記念講演会』開催のお知らせ

5月27日(土)に「地質の日」記念行事として『ライマン来道150周年・2023年度「地質の日」記念講演会』が開催されます。

 

日時:2023年5月27日(土) 13:30~15:00

会場:北海道大学総合博物館1階「知の交流」ホール

定員:50名(当日先着順)

入場料:無料

講演題目:ライマンと北海道 -日米文化交流の視点から-

講師:関 秀志 氏(元北海道開拓記念館学芸部長・北海道史研究協議会副会長)

 

ベンジャミン・スミス・ライマン(1835~1920)は、明治初期、開拓使が北海道開拓のために招いたお雇いアメリカ人の一人で、地質・地下資源の調査に従事するとともに、優れた鉱山技術者を育て上げ、日本、特に北海道の炭鉱などの鉱業開発と地質学の発展に多くの功績を残しました。

彼の業績については、既に多くの文献で紹介され、北海道開拓記念館(現北海道博物館)、北海道大学総合博物館などで特別展示会も開催されています。今回は、一般にはあまり知られていない、地下資源の調査以外の北海道開拓政策に関する指導・助言や、親日家だったライマンの日本での暮らしぶりと日本・日本人観、彼が日本で収集・記録し郷里のマサチューセッツに残した膨大な日本・北海道関係資料(ライマン・コレクション)と道民も協力したその保存運動などについて、日米文化交流史の視点から見ることにします。

 

※「地質の日」とは

明治9(1876)年5月10日に、ライマンらによって日本で初めて広域的な地質図、200万分の1「日本蝦夷地質要略之図(にほんえぞちしつようりゃくのず)」が作成され、明治11(1878)年5月10日には地質の調査を扱う組織(内務省地理局地質課)が発足しました。以上のことから、2007年に5月10日は「地質の日」に制定されました。因みに地質課の初代課長は開拓使仮学校(札幌農学校の前身)初代校長の荒井郁之助でした。

 

  

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