【7月20日~】誰もが利用できる植物標本庫 オープン・ハーバリウム ~植物標本の展示がリニューアルしました~

本館常設展示「生物標本の世界」内の、植物標本に関する展示がリニューアルしました。

「オープン・ハーバリウム」と銘打って標本棚と机が設置されています。

オープン・ハーバリウムの様子
右の標本棚から慎重に取り出して左の机でゆっくり閲覧できる。標本製作の手引きも。

オープン・ハーバリウムに配架されたエゾエンゴサクの標本

 

‘ハーバリウム’とは、植物標本庫の事です。大学、博物館、植物園などが所有し、その中には多くの場合数万点を超える標本が保管されています。これら植物標本の集積のおかげで冬の採集困難な時期でも、植物の形態や分布を調べることが出来ます。

また、多くの植物図鑑や論文がハーバリウムの標本に基づいて執筆されてきました。

しかし、通常標本の損傷や虫害などの観点から、ハーバリウムが展示として公開されることはありません。

今回のリニューアルでは、展示のために標本庫を一から作ることに挑戦しました。

展示室内の標本棚の中に配架された標本を自由に取り出し、閲覧することができます。標本棚の中には、展示専用の標本が入っています。

普通の標本庫と異なり誰もが自由に利用できる開かれた植物標本庫になることを目指し、この展示を【オープンハーバリウム】と名付けることにしました。

皆さん、貴重な植物標本庫体験を是非ご体感ください。