小林快次准教授が北海道文化奨励賞を受賞

総合博物館の小林快次准教授が、平成30年度北海道文化奨励賞を受賞しました。この賞は、北海道の芸術、科学、教育その他の文化の向上発達に関して、その功績が顕著で今後の活躍が特に期待される個人または団体に贈られるもので、小林准教授は、我が国の恐竜研究の第一人者として、むかわ竜をはじめとする恐竜化石の研究、発掘で活躍し、恐竜化石を通じた古生物学の普及、啓発など、北海道の自然科学の発展に寄与したとして、北海道文化奨励賞が贈呈されました。

 

平成30年10月29日、ホテル札幌ガーデンパレスにおいて、北海道文化賞及び北海道文化奨励賞の贈呈式が行われ、高橋はるみ知事より贈呈されました。贈呈式では、むかわ町竹中喜之町長に同伴していただき、また会場には、北海道大学西井準治理事、総合博物館の大原昌宏教授と湯浅万紀子教授、むかわ町教育長やむかわ町穂別博物館館長、むかわ町民の方々にも参加していただきました。

 

受賞者挨拶で小林准教授は、「この賞は、私個人ではなく、『むかわ竜』に与えられた賞です。私は13年前に北海道大学に着任しました。その間、北海道大学及び北海道大学総合博物館には、全面的なサポートをもらいながら恐竜研究者として育てていただいたことに感謝いたします。また、『むかわ竜』に関わってから6年が経ちました。むかわ町の方々の力強い協力によって、『むかわ竜』はむかわ町の宝、北海道の宝、日本の宝、そして世界の宝として世の中に知れ渡るようになりました。むかわ町の方々のおかげで、北海道の恐竜文化を確立し発展させることができ、皆様には深く感謝申し上げます」と述べていました。さらに「むかわ町の復旧復興はまだまだです。今、『むかわ竜』を復興のシンボルの一つとし、町民の方々は復興に向けて一生懸命頑張っているところです。今後も、北海道大学はむかわ町に対して全面的なサポートをし、さらなる発展に向けて頑張っていきたいです」と語りました。

 

贈呈式での竹中喜之むかわ町長(左)、小林准教授(中央)、西井準治理事(右)

 

贈呈式での受賞者の記念撮影(小林准教授:下段右、竹中喜之むかわ町長:上段右)