ボランティア活動内容2011

ボランティア活動内容2011

 


植物

担当教員:高橋英樹

【現在の登録者数】:26名

【活動日・活動時間】:月曜〜木曜日 10時〜16時

【活動内容】

1)新規加入標本の台紙貼付作業、2)未整理標本のラベル作成、台紙貼付作業、3)複数標本が貼付されている台紙の切り離し作業、4)配架作業、5)未整理標本段ボールの中身チェック、優先順位づけ、6)標本庫のキャビネット番号、科名表示、標本庫案内等の整理・編集・作成作業などです。数名からなるグループを作って週1回作業なさっています。

【ボランティアの方からコメント】
(火曜日のグループ)

  • このメンバーとは植物の会で知り合い、その後、北大植物園で高橋先生の下で標本整理を始めました。そして11年前に高橋先生が植物園から総合博物館に移られたことをきっかけに私たちも移って来たので、この活動はもう10年以上続いています。

     
  • あちこちから標本が集まっています。100年前の標本や有名な先生の標本もあります。昔の標本は、1枚の紙にいくつかの標本を載せていました。今は1枚の紙に1標本しか載せられないため、1つ1つに切り離して新しい紙に貼り付ける作業をしています。標本を整理するのに上げ下げの動作があるためにかなり疲れますが、1週間に1回の作業なので、気分転換になります!!

     
  • 冬は標本整理、夏は野外に出ています。今年はレッドデータブックの見直しがあり、そこに記載されている植物の今年の状況を調べます。

    

活動風景                  活動後、快く取材に応じてくださいました

(水曜日(菌類)のグループ)

  • 総合博物館には昔から日本全国やサハリンからキノコの標本が送られてきました。昔の方の字は達筆で、地名などを読むのも大変ですが、皆で読み方を確認し合って作業を進めています。今は標本を袋状に折ったケント紙に包んで保管しているのですが、昔は雑誌やお店の包み紙で代用しており、これらを見ることも楽しみの1つです。1800年代の古い標本もあり、歴史が好きな方も楽しめると思います。この活動では色々な新しいことが発見できることもとても楽しいです。長く札幌で暮らしていますが、札幌にこんな山があって、こんなにキノコが沢山あるとは!! と思いました。作業は地味ですが、やりがいがあります。研究者が標本のホコリ払いなどをやっていたら研究が進まない。だから、私たちが少しでも研究者の底力になっているのかなと思いながら、自分のできることをコツコツやっています。興味のある方はぜひ参加してください。

     
  • ノルマはないので、じっくり作業できて面白いです。宮部金吾先生など昔の先生方の標本が出てくると感動しますね!! 先生が面白い菌を顕微鏡で見せて下さることもあります。作業は短時間集中、和気あいあいと楽しく活動しています。まだまだ整理する標本が残っており、取り組むことは沢山あります。いつでも参加希望者をお待ちしています!!

     
  • 秋のキノコ野外観察がとても楽しいです!! 春にも観察会をしたいです!!



活動風景

(木曜日のグループ)

  • 4人で和気あいあい楽しく活動しています。先生一人で標本庫を管理するのは大変であるため、ボランティアの役割は大きいと思います。できる範囲でお手伝いしています。

     
  • 標本のなかには千島、サハリンなどの植物もあるため、外国の植物や名前のない植物を整理するのは大変です。

     
  • 宮部金吾先生から受け継がれている伝統があります。100年程前の標本もたくさんあります。状態の良いきれいな標本もあります。未整理の標本はまだ15万点あります(全部整理したら収めるところがありません!!)。

     
  • 植物が好きな人が集まっています。参加条件は植物が好きであること。これが基本です。



活動風景

 


昆虫

担当教員:大原昌宏

【現在の登録者数】:21名

【活動日・活動時間】:火曜日を中心にほぼ毎日。基本的に土日は休み。

                                    (活動時間はある程度自由に選べます。)

【活動内容】

昆虫標本作りとソーティングを行います。易しいラベル付けから、難しい微小昆虫標本作製まで、レベルに応じて作業しています。膨大な昆虫資料を、研究がすぐにできるレベルの標本に作成し、グループ分けを行うことが目的です。

細かい作業や、専門知識が必要な場合が多いため、初心者の方は必ず、教員か先輩の指導、あるいはパラタクソノミスト養成講座を受けていただきます。

【ボランティアの方からコメント】

  • 週に1回活動しています。顕微鏡を使うと、今まで見えなかったものが見えてきます。黒い点でゴミかと思ってよく見ると小さなハエでした。ハエにはたくさん毛が生えていることをご存知でしょうか。 昆虫は小さく、細かい作業で目が疲れるため、目薬は必須です。もともと生物や自然が好きでした。他人からは物好きと言われますが…、間違いなく物好きですね!

     
  • 以前、大学の教員でした。様々な種の昆虫がごちゃごちゃしている中からきちんと並べてラベルを付けると、きれいな標本になる。これで初めて研究対象になります。このボランティアの活動は、採集され、無造作に保管された昆虫を研究対象にする仕事をしていると言えます!!

     
  • 資料部研究員として働いています。ただ標本整理の作業だけをするのではなく、ここで知り合った方達と作業をしながらおしゃべりするといった楽しい時間を過ごされる方もいます。

     



活動風景


昆虫について楽しそうに話すボランティアの方々

 


考古

担当教員:天野哲也

【現在の登録者数】:8名

【活動日・活動時間】:月曜日:10時30分〜12時、水曜日:18時15分〜19時30分

【活動内容】

以下の3班に分かれて活動しています。

A班:月曜午前に活動。『パラタクソノミスト養成講座 鉄器の観察・記録・保存法(初級)』を刊行。博物館祭りの「考古 お宝展」の展示にも助力。

B班:水曜夜に活動。オホーツク文化の遺跡一般調査資料の再整理(分類・同定・図化・地図整理)。

C班:続縄文データベースへの協力(遺跡・書誌情報の入力、PDF化)。6月に完成(法政大学との連携)。法政大学国際日本学研究センター・国際日本学研究所のホームページから閲覧可能。

【ボランティアの方からコメント】
(B班)

  • 仕事後に活動しています。昔の北海道を見ることができて楽しいです。考古について、先生やボランティア仲間といろいろな話をしながら作業しています。今は40年程前に収集されたものを整理しています。発掘された場所は手描きの地図付きで記録されているのですが、記入されている駅名や道路などは現在ないことが多く、発掘された詳細な場所はわかりません。そこで、夏に野外調査に出掛けて場所を特定したいと思っています!!

     
  • 整理している資料の中からすごい発見ができたら、例えば最古の土器が見つかったなど新聞に載るようなすごい発見ができるのでは、と期待しています!! 地道な作業ですが、普段手にすることのない本物の土器に触れられる!! そして天野先生とのふれあいも癒されます!!



活動風景


接合する土器片を発見!!

 


地学

担当教員:松枝大治

【現在の登録者数】:23名

【活動日・活動時間】:毎週火曜日・金曜日(昼間)

                                    ( 不定期で担当教員のいる土・日)

【活動内容】

鉱石および岩石標本の整理とデータベース化、整理済み標本の各種処理、標本収蔵質の整備作業、地質標本展示の改修など、多岐にわたります。必要と判断された場合には、担当教員による事前講習会が開かれます。


【ボランティアの方からコメント】

  • 長年活動を続けています。仕事内容は資料整理なので、力仕事です!! でも女性には力仕事はさせません。皆で一生懸命やっています。博物館には貴重な岩石がたくさんあります。

     
  • 活動を初めてまだ間もないので、感想言えるほどではないですが…忙しいです。

     
  • ラクな仕事ではありません。岩石で手も切れるし、鼻の穴も真っ黒になります。博物館には日本の岩石だけでなく、世界中の化石も揃っています。ほとんど整理されていて、すぐに研究にも使えます。



活動風景

 


IT

担当教員:藤田良治

【現在の登録者数】:3名

【活動日・活動時間】:不定期

【活動内容】

現在、活動内容を模索中です。セミナーなどの広告用チラシの作成、HPの新たな活用などを計画しています。新しいと同時に今後必要とされる分野ですので、これからの発展が楽しみです。

【ボランティアの方からコメント】

  • 他の活動と比較すると少し博物館の中で浮いている気がしないでもないITボランティアですが、博物館の広報を担う大切なものです。主には、ウェブページという博物館からのメッセージを見る人の目線で見直していきます。ITに詳しくない人でも文章を考えたり、ポスターなどのデザイン作成など活躍の場はたくさんあるので、我こそはと思う方の参加をお待ちしています。

     

化石

担当教員:小林快次

【現在の登録者数】:45名

【活動日・活動時間】:毎週火曜日・金曜日

                                     (他に希望日がある場合はご連絡下さい。)

【活動内容】

1)化石標本の整理と登録、2)化石クリーニング作業、3)レプリカ製作を行っています。標本整理やクリーニング作業は、研究や展示に役立っています。レプリカの制作は、研究だけではなく、展示や教育にも関わる、やはり重要な作業です。

【ボランティアの方からコメント】

  • 10年近く活動しています。初めは私一人でしたが、今は45名に増えて嬉しいです。レプリカ作りは去年から行っていて、ちょうど1年程になります。札幌市の博物館で習い始めたのが、レプリカづくりを始めたきっかけです。女性陣にレプリカづくりを教えたら、彼女たちがどんどん腕を上げていきました。これからさらにレベルアップを目指そうと思っています。ボランティアの人数が増えることも嬉しいのですが、続けて欲しいと思います。いつも和気あいあいと活動しています。

     
  • 長年活動を続けています。作業していると、あっという間に時間が経ちます。15時になるとお茶の時間になることも楽しみの1つです。

     
  • 活動を始めて2〜3年目ですが、レプリカを作っています。今後の目標はそれぞれの骨のレプリカを組み立て、1つの骨格標本を作ることです。また、最先端の恐竜の話ができるので面白いです!! グループのいろいろな方と交流しながら知識も深められる場です!!

     
  • 博物館で働いていますが、化石を触ってみたかったので、ボランティア活動を始めました。このグループは人数も多く、とても人気があります。平均年齢も低いです。飲み会も多く、団結力があります!! 今はレプリカづくりをしています。化石と同じ色を作るのが大変ですが、絵の上手い人に教わりながら楽しく活動しています!! 今後、1つ1つのレプリカをデアゴスティーニのように組み立て、大きなレプリカを作りたいです!!



活動風景


活動後のお茶の時間

 


北大の歴史

担当教員:藤田正一

【現在の登録者数】:3名

【活動日・活動時間】:随時

【活動内容】

独自に展示解説の内容を考えたり、展示の文言の誤りや、不統一を是正します。

【ボランティアの方からコメント】

  • 資料作りがメインなので集まって作業する日が決まっている訳ではありません。私の場合は他のボランティアと掛け持ちで活動しているため、時間が空いたときに資料を作っています。北大の歴史に関心があり、6〜7年前から始めていますので、様々な資料が集まりました。古い文献を現代文に直して読みやすくしたり、集まった資料をもとに「北大の歴史」の展示解説をすることもあります。地道な仕事なので根気が必要ですが、自分流の資料を作ってみませんか。



活動風景

 


展示解説

担当教員:湯浅万紀子

【現在の登録者数】:22名

【活動日・活動時間】:時間の定まった見学対応以外は、それぞれのご関心・ご都合に合わせて活動を組みます。

【活動内容】

1)博物館の案内、2)展示見学対応(案内・解説)、3)企画展対応(案内・解説)、4)解説準備・資料づくり、5)道新ぶんぶんクラブ共催講座「エルムの杜の宝もの」6、7、9、10、11月、6)ワークショップやイベント協力など行います。展示室やテーマを定めて、解説の準備を始めるなど、それぞれの関心に沿った活動をしていただきます。

【ボランティアの方からコメント】

  • 毎週土曜日の午前中に活動しています。活動を楽しみにしています。土曜日以外でも修学旅行生が見学に来る時に対応することもあります。無理なく長く続けていきたいですね。そして、博物館のスタッフと来館者の掛け橋になりたいと思っています。

     
  • 学生や市民のボランティアが専門分野や自分で学んだ事を元に、来館者の方々に展示解説をしております。博物館の展示内容をより深く知っていただくためには工夫も必要ですが、非常にやりがいのある活動だと思います。

     
  • たくさんの標本や資料の展示が、学習のきっかけをつくるように、来館者の好奇心を刺激するような解説を心がけています。3Fの展示室では「生命がどこから来たか?」などと問いかけ、何回も来館していただく解説をしようと思っています。



活動風景

 


翻訳

担当教員:天野哲也

【現在の登録者数】:11名

【活動日・活動時間】:不定期

【活動内容】

これまでの活動の成果として、1)総合博物館玄関ガラス壁の案内表記の改訂、2)英語版アンケート用紙(常設展示用、企画展示用)の作成が挙げられます。

【ボランティアの方からコメント】

  • 代表を務めています。留学生向けの活動もしています。新たに来日した留学生とバーベキューなどのウェルカムパーティをして交流しています。また、大学祭でのイベントも企画しています。皆で楽しく、他の学生、外部の人との交流も持てるように、自分の国を紹介できるようにと思っています。この活動は北大にいる楽しさの1つです。ただ勉強するだけでなく、コミュニティを広げるため色々なイベントに参加しています。1,2週間ごとに開催される会議では、ジュースやお菓子を食べながら楽しく、時には激しく議論します。メンバーの国籍はロシア、ミャンマー、フィンランド、インド、セルビア、オーストラリア、インドネシア、フィリピンと多様です。皆、修士課程や博士課程に在籍しており、時間に余裕はありませんが、頑張って活動しています。



活動風景

 


平成遠友夜学校

担当教員:藤田正一

【現在の登録者数】:17名

【活動日・活動時間】:毎週火曜日 18時30分〜21時

【活動内容】

遠友夜学舎での、一般市民向け無料講座の運営を行っています。具体的には、1) 講師の依頼・講義の準備・司会、2) お茶の時間の準備・片付け、3) 講義(学生)などがあげられます。毎週火曜日の開催日には、1時間以上前から会場設営やお茶の準備をしてくださるなど、縁の下の力持ちとして、熱心に活動されています。

【ボランティアの方からコメント】

  • 活動を始めて6年目になる市民ボランティアです。一見難しそうな学術的な内容も講師の方々が丁寧に話してくれるのでわかりやすくて面白いです。来て下さった方達にくつろいでいただけるようにと、講義後には茶話会を開いておしゃべりを楽しんでいます。

     
  • 活動を初めて10年目になる市民ボランティアです。多様な講義を毎回、長きにわたり聞き、数多くの講師や聴講者と交流することで、色々な話題に触れられ、自分自身の幅も広がり、様々なことを考える材料にもなります。準備のときから今日はどんな話が聞けるかと毎回楽しみです。ただ時には、講義での話から、社会で自分がしてきた仕事に対し新たな反省の念を抱くこともあります。ボランティアスタッフとしては、学生や若い人たちとの関わりの中で、自分のこれまでの社会経験やエチケットを少しでも伝えていけたらと思い、携わっております。

     
  • 定年を経て、たまたまこの夜学校を知りました。高校の頃に学んでいたものとはまた違う、大学の先生や学生が語る生きた知識に惹かれています。

     
  • ボランティア活動を初めて2年目になる法学部の学生です。講師や聴講生、ボランティアスタッフの方は、年齢・職業・専門的分野も実に多様です。自分独りでできる経験や、深められる知識は限りがあると思われますが、夜学校での語りと対話により、そこを越えていけるものだと感じます。また、講師を確保するためのサーチとコンタクト。進行・運営に必要な計画、段取り、対応を実践したことで、「常にアンテナを張っておくこと、誠実で正確な応対、想像力」の普遍的な重要性を痛感しました。大変為になる経験をさせていただいています。

     
  • ボランティア活動を初めて2年目になる農学院修士学生です。自分の研究分野以外の講義を聞くことができ、とても刺激になっています。世代の違う人と交流を持つ機会に恵まれ、講義後の茶話会も勉強になります。講師の方を見つけて来るのが中々大変です。
  • ボランティア活動を初めて3年目になる農学院修士学生です。講義で幅広い知識に向かうことができるのはもちろんのこと、市民の方々、大学の先生、学生など様々な人と知り合うことができ、大きな魅力だと感じています。学生生活のふとした瞬間に、それらの経験が活きてくるからです。また、学生のボランティアは講師の依頼を行うことが多くなります。コミュニケーションや計画性が求められる場でもあります。



活動風景

 


4Dシアター

担当教員:藤田良治

【現在の登録者数】:10名

【活動日・活動時間】:毎週木曜日 16時30分〜 2階4Dシアタールームでミーティング

【活動内容】

1〜2週程度に一度のミーティング、当館2階の4Dシアターを用いたプラネタリウム様番組の制作、2ヶ月に一回程度の一般公開などを行っています。

【ボランティアの方からコメント】

  • 学生を中心に一般市民も協力して活動を続けています。オリジナルの上映プログラム制作は専門家のアドバイスを受けながら、市民の方々に分かりやすい解説を心掛けて作成しています。

     
  • 月に1度開催されるシアターには、一見さんから常連さんまでたくさんの方が訪れて下さいます。このような多くの方とコミュニケーションをとれることもこの活動の魅力です。
  • 博物館の中だけにとどまらず、全国のMitaka(国立天文台による宇宙シミュレーションソフト。4Dシアターでも利用)ユーザーとも交流したり、道外の学会やイベントで発表も行っています。



活動風景

 


チェンバロ

担当教員:阿部剛史

【現在の登録者数】:24名

【活動日・活動時間】:閉館時間後、毎週月曜日(日中)

【活動内容】

閉館中の練習、繊細なチェンバロの調整(弦の張り・交換、ツメの差し替えなど)などのメンテナンスの他、来館者のために、第2、第4水曜日の15時30分〜16時と、毎週木曜日の14時30分〜16時まで、チェンバロの演奏を行っています。

 

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【ボランティアの方からコメント】

  • 第2、第4水曜日の活動を担当しています。チェンバロの音を聞きたいという方が多くいらっしゃいます。2時間程待って演奏を聞いてくださる方もいますし、聴き終わった後に涙を流す方もいます。

     
  • 毎週木曜日の活動を担当しています。次回の演奏予告をすると、わざわざ日時を合わせて演奏を聞きに来てくださるのが嬉しいですね。休みを合わせて下さった方や、たまたま演奏のある日に道外からチェンバロを聴きにいらした方が、演奏の時間までだいぶあるにもかかわらず、演奏の時間に再訪して下さることもありました。北大病院に入院している患者さんが体調の良い日にいらして下さることもあります。私はフランスの曲を中心に弾いていますが、来館者の方からバッハの曲や、たまに「都ぞ弥生」をリクエストされることもあります。チェンバロは繊細なので調律は毎回行なっていますし、室温と湿度も毎回チェックしています。ボランティアメンバーには、チェンバロを弾くだけでなく、メンテナンスもしっかり理解して欲しいと思っています。メンテナンスの講習会もする予定です。ボランティア皆でチェンバロを良い状態で維持していきたいです。



活動風景


チェンバロのメンテナンス

 


図書

担当教員:天野哲也

【現在の登録者数】:12名

【活動日・活動時間】:毎週金曜日 13時30分〜16時30分頃

【活動内容】

1)新規寄贈などに伴う棚の増設を受けて全単行本の再配架、2)図書の修復、3)「博物館資料」の所蔵・欠号チェックならびに寄贈依頼,欠号補充、4)和洋雑誌の所蔵チェックならびに,図書館登録との差分の洗い出し、5)昆虫の抜刷りの分類整理などを行っています。常時7〜8名の方々が毎週集っています。

【ボランティアの方からコメント】

  • 文献整理を担当しています。いろいろな仕事があって楽しいです。例えば、抜刷りの仕事。全国から集まっている古い昆虫の文献整理をしています。また、洋書と和書の整理・分類もしています。この図書室は、博物館の研究本、理学部関係の基礎資料や論文を中心に約1万冊保管しています!! また全国の地図もあります。ここは博物館の図書室という位置づけですが、いずれ図書館になるかもしれません。今の仕事は、その基礎づくりとも言えます。本のデータベース化もしているので検索も可能です。

     
  • データベースを担当しています。ここには和雑誌680種類、洋雑誌370種類が保管されています。雑誌の登録は3月に完了し、4月からは理学部と博物館で登録されている書籍がマッチするかの確認作業をしています。寄贈された貴重な本がたくさんあり、1919年の雑誌や東北帝国大学農科大学(旧・北海道大学))時代の本もあります。定年された先生が寄贈された本も多くあり、雑誌のバックナンバーもかなり揃っています。なかにはロシア語の本もあるのですが、データベースを作る作業でロシア語を入力するのが大変です。パソコンを使うのも少し苦手ですが、楽しみながら作業しているので苦労はないです。

     
  • 全国各地の博物館から送られてくるニューズレターを地域ごとのファイルに分けて整理する仕事を去年から担当しています。この作業は該当するファイルを探すのが大変です。毎日この作業をするのは大変ですが、週1回、半日の作業なので続けられます。きちんとまとめることで、先生方の力になれるだろうと思って作業しています。

     
  • もともと農学部にあった膨大な数の昆虫の論文をアルファベット順に保管する作業をしています。2011年3月までに約1年かけて、タイトルがA〜Kで始まる論文まで整理しました。全て整理し終わるのに3年程かかると思います。これほど昆虫関係の論文が揃っているのは、世界中でここしかないのではないかと思います。「将来的にはこれらの論文を全てデータベース化して、世界中の人に見てもらいたい」と昆虫担当の先生はおっしゃっていました。



活動風景