【1月10日 開催】 「バイオミメティクス市民セミナー (第37回) − “生体構造を模倣した身体に優しい医療デバイス”」

バイオミメティクス市民セミナー(第37回)

「生体構造を模倣した身体に優しい医療デバイス」

が開催されます。

私たちの関節では、スムースに動くために軟骨組織が大きな役割を果たしています。

運動器官の病気の根本的な治療として50年以上の歴史のある人工関節置換術は、関節の代替をする機能を持っていますが、人工関節に利用されている材料が摩耗するために、一生使い続けることができません。

そこで、軟骨組織の表面の特徴を人工的に再現する、新しい材料技術を開発し、これを人工関節に応用することを考えました。表面に細胞膜と類似した構造を作り、水を吸い込むことで高い潤滑特性を得ることができ、歩行パターンを模した試験では、最長で70年間の耐久性を持つことがわかりました。

このことは、人工関節の寿命を人生と同じ程度にすることができたと言えます。

ここでは、その材料設計の考え方と人工関節への応用について解説します。

ポスター(PDF)

日時

2015年 1月10日(土) 13:30 〜

講師

石原 一彦 (東京大学 大学院工学系研究科 教授)

会場

北海道大学 総合博物館 知の交流コーナー